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MLB3傑にも入れなかった大谷翔平へのCY賞投票に“異見”! 元ヤ軍戦士は「オオタニは全く理解できない」と最敬礼

THE DIGEST編集部

2022.11.17

剛腕バーランダーの満票受賞となった今季のア・リーグサイ・ヤング賞。大谷も票を得た今回の記者投票が話題となっている。(C)Getty Images

剛腕バーランダーの満票受賞となった今季のア・リーグサイ・ヤング賞。大谷も票を得た今回の記者投票が話題となっている。(C)Getty Images

 現地時間11月16日、メジャーリーグのサイ・ヤング賞の受賞者が発表された。39歳で投手2冠(勝利・防御率)に輝いたジャスティン・バーランダー(ヒューストン・アストロズ)が選ばれたアメリカン・リーグでは、大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)に渡米5年目で初めて同賞で得票があった。

 82ポイント(2位9票、3位7票、4位12票、5位1票)を集めた大谷だが、全体ではトロント・ブルージェイズの巨漢右腕アレク・マノアに次ぐ4位。満票で受賞したバーランダーとは128ポイントの差がついた。全米野球記者協会(BBWAA)に登録した30人の野球観が反映された同賞だけに、「投手・大谷」への“総合的な評価”が表れた結果とは言える。

 しかし、だ。今季に15勝(9敗)をマークし、防御率(2.33)、とWHIP(1.01※1投球回あたり何人の走者を出したかを表す数値)も好成績。奪三振率も11.87というハイアベレージを残した投手、それも打者として34本塁打も放った天才への評価としては、やや辛口という見方もできる。ゆえに一部の識者からは異論も上がっている。

「ショウヘイは絶対にトップ3(最終候補)に入るのに相応しかった」

 そう断言したのは、かつてニューヨーク・ヤンキースやエンジェルスでプレーしたクリス・ヤング氏だ。発表後にLBネットワークの番組「MLB Now」で行なわれたディベートにおいて、「ショウヘイはシーズンを通して打者を圧倒した」と論じている。
 
 メジャーで191本塁打を放った実績を持つヤング氏の意見に、出演者の一人だった元アストロズ監督のボー・ポーター氏も「投手としてはさらに良くなっている。これは恐ろしいことだ」と賛同。さらに「野球のルールを変えなければいけないほど、貴重な存在なんだ」と強調した。

 極めつけは、ヤング氏だった。エンジェルスで大谷とのプレー経験がある39歳は、こう熱弁を振るった。

「この2年間、オオタニからは投球が打撃に(悪い)影響を与えているという様子は全くなかった。その逆もしかりだ。もちろんこれは憶測にすぎない。だって僕らはただの人間に過ぎないから、どうしたら彼みたいに両方できるかなんて全く理解できないんだからね。

 だけど、オオタニはどうにかして投球と打撃を別物としてこなすことができている。たとえば今日に7、8回まで投げたと思ったら、翌日には投球の影響を全く受けずに一塁まで4.1秒で走ることができるんだ」

 投手としてサイ・ヤング賞を争えるだけの力を発揮し、周囲が抱く想像の範疇を超える活躍を見せた今季の大谷。米球界でも「貴重な存在」と認知される彼の二刀流は、間違いなく大きな影響をもたらしていると言えそうだ。

構成●THE DIGEST編集部

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