今季もメジャーリーグのMVPを巡って、一部で波紋が広がっている
現地時間11月17日、MLBの公式ネットワーク局『MLB Network』は、全米野球記者協会(BBWAA)の記者投票による両リーグMVPを発表。アメリカン・リーグでは、アーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)が1位票を28票、2位票を2票獲得し、ライバルに圧倒的な差をつけてキャリア初の栄冠に輝いた。
一方、そのジャッジと“一騎打ち”を繰り広げていたのが、二刀流の大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)だ。
昨季に続く2年連続のMVP受賞とはならなかったものの、1位票を2票、2位票を28票集めるなど健闘。毎シーズンのように波紋が生じる同発表のなかでも、例年以上に大きな注目を集めるレースと化したのは、彼の活躍が影響したのは間違いない。
発表後、大谷に1位票を投じたという米メディア『The Athletic』のエンジェルス番を務めるサム・ブラム記者は一本の記事を掲載。傑出した活躍を見せた両雄を「全く異なる存在だ」と表現したうえで、「ひとつの賞をかけ、同じ基準で(ジャッジと大谷を)比較するのは難しく、決して満足のいくものにならない。正しい方法もないんだ」と主張している。
さらに「MVPの候補者を分析する際は毎年、同じ数値で選手を測定するものだ」と前置きすると、本塁打数、OPS、打率、盗塁数、wOBA(得点貢献度)といったスタッツの例を並べ、「(基準は)投票者が好むものなら何でもいい」と持論を展開。そのうえで、「オオタニの登場で、もはやそのようなものはなくなっている」と訴えた。
レギュラーシーズンで62本塁打を放ち、61年ぶりにリーグ記録を更新したジャッジと、史上初となる「シーズン30本塁打&2桁勝利」、「投打ダブル規定到達」を成し遂げた大谷。長く話題を振りまいてきたMVP争いはようやく決着を見たが、今回の結果には、まだまだ賛否両論が飛び交っていきそうだ。
構成●THE DIGEST編集部
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一方、そのジャッジと“一騎打ち”を繰り広げていたのが、二刀流の大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)だ。
昨季に続く2年連続のMVP受賞とはならなかったものの、1位票を2票、2位票を28票集めるなど健闘。毎シーズンのように波紋が生じる同発表のなかでも、例年以上に大きな注目を集めるレースと化したのは、彼の活躍が影響したのは間違いない。
発表後、大谷に1位票を投じたという米メディア『The Athletic』のエンジェルス番を務めるサム・ブラム記者は一本の記事を掲載。傑出した活躍を見せた両雄を「全く異なる存在だ」と表現したうえで、「ひとつの賞をかけ、同じ基準で(ジャッジと大谷を)比較するのは難しく、決して満足のいくものにならない。正しい方法もないんだ」と主張している。
さらに「MVPの候補者を分析する際は毎年、同じ数値で選手を測定するものだ」と前置きすると、本塁打数、OPS、打率、盗塁数、wOBA(得点貢献度)といったスタッツの例を並べ、「(基準は)投票者が好むものなら何でもいい」と持論を展開。そのうえで、「オオタニの登場で、もはやそのようなものはなくなっている」と訴えた。
レギュラーシーズンで62本塁打を放ち、61年ぶりにリーグ記録を更新したジャッジと、史上初となる「シーズン30本塁打&2桁勝利」、「投打ダブル規定到達」を成し遂げた大谷。長く話題を振りまいてきたMVP争いはようやく決着を見たが、今回の結果には、まだまだ賛否両論が飛び交っていきそうだ。
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