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韓国球界の至宝イ・ジョンフは「日本行きは念頭にない」。吉田正尚の“ビッグディール”も刺激に「参考にしている」

THE DIGEST編集部

2022.12.10

韓国球界屈指の好打者として声価を高めているイ・ジョンフ。「とにかく長打を増やしたい」という天才が目指すものは――。(C)Getty Images

韓国球界屈指の好打者として声価を高めているイ・ジョンフ。「とにかく長打を増やしたい」という天才が目指すものは――。(C)Getty Images

 現地時間12月7日、今オフにポスティングによるメジャー移籍を決めていた吉田正尚(オリックス)が、ボストン・レッドソックスと5年契約に合意。条件は5年9000万ドル(約122億4000万円)+ポスティング料1540万ドル(約20億9440万円)。いずれも昨オフにシカゴ・カブスとポスティングで契約した鈴木誠也のそれを上回るビッグディールとなった。
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 前日に正式なポスティングを公示したばかりだった吉田を、電光石火の早業で釣り上げたレッドソックス。出塁率の高さと長打力が評価したとはいえ、予想を上回る好条件だったために、メジャー球界屈指の名門の補強動向は各国で小さくない話題となった。

 そうしたなかで、「羨ましい」と吉田への憧れを口にした“偉才”がいる。現在の韓国球界で「最高の打者」と称されるイ・ジョンフだ。

 2022年シーズンに打率.349、出塁率.421、長打率.575、23本塁打、113打点の図抜けたスタッツを記録したイ・ジョンフ。満場一致でKBOのMVPとなった俊英は、韓国紙『My Daily』の取材で吉田について「パワーもある一方で、アベレージを残せるぐらい精度も高い。おまけに三振もほとんどしないんだ。参考にする部分は多い」と称賛。そのうえで「ヨシダはヨシダだ」とも語り、自らの心境を打ち明けた。

「アジア人選手が良い契約を結んでアメリカに進出するケースが続いている。僕も来シーズン後に高い評価をもらえるように、しっかり準備する」
 
 来年に国際FA権を獲得できるイ・ジョンフ。そんな24歳に関する移籍の噂は枚挙に暇がない。一時は中日ドラゴンズで活躍したイ・ジョンボムを父に持つために日本球界への電撃参戦も囁かれていた。

 しかし、当人が目指しているのは、やはり「球界最高峰」と言われる舞台だ。昨夏に開催された東京五輪で「もっと凄い投手と対戦したいと思った。実際に日本やアメリカの投手とやってみて、三振もしなかったし、成績は良かった。メジャーに行きたい」と強調している。

 すでに個人トレーナーとも契約し、来年1月には米国で自主トレーニングを行なうというイ・ジョンフ。「彼の夢はしっかりとしている。日本行きは全く念頭にない」(My Daily)と期待される韓国球界の至宝は、夢のメジャー挑戦を果たせるか。3月にWBCも行なわれる来季の活躍にも注目だ。

構成●THE DIGEST編集部

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