アジア球界を代表するヤングスターの飛躍が目覚ましい。現在キウム・ヒーローズに所属するイ・ジョンフだ。
現在23歳のイ・ジョンフ。2016年にプロ入りして以来、日進月歩で飛躍を続けてきたスラッガーは今季も好調ぶりを維持。KBOリーグでは全体3位となる打率.337、11本塁打、OPS.952、長打率.538、出塁率.414と軒並みハイアベレージをマークし、3.5ゲーム差で首位SSGランダースを追走するチームの原動力となっている。
周囲の期待が高まるのも無理はない。父親はかつて中日ドラゴンズで活躍し、「韓国のイチロー」の異名で愛された巧打者イ・ジョンボム。その遺伝子を受け継ぎ、見事にプロの世界で結果を残し続けているのだ。いまや韓国内では将来的な海外挑戦がしきりに報じられている。
3年後に海外FA権を取得するイ・ジョンフの去就については、これまで自身の生まれ故郷(名古屋)でもある日本でのプレーが有力視されてきた。しかし、今春のキャンプで状況は一変した。本人が「僕は攻撃的なバッターだからアメリカの方が合うと思う。たとえ失敗してもいいからやってみたい」とMLBへ行く可能性を口にしたのだ。
そんな今季開幕前の大胆な宣言からおよそ2か月が経ち、韓国メディアでも本人が希望するMLB入りを推す声が目立ち始めている。日刊紙『朝鮮日報』は、あるメジャーリーグのスカウトマンの言葉として「移籍は時間の問題だ」と紹介。さらに図抜けたバッティングセンスを次のように説いた。
「イ・ジョンフはまだ全盛期に達していないバッターだ。彼は年を追うごとに成長し、より成熟した技術を見せている。いまはイチローのようなタイプの外野手だが、ここからパワーがつけば、メジャーでも20本以上のホームランを打つ中長距離打者に成長する可能性がある」
一方でNPB移籍の可能性が完全に消えたわけではないようだ。韓国のスポーツメディア『MK Sports』は「日本球界に精通した関係者の言葉」を交え、次のように訴えている。
「日本の球団関係者は『イ・ジョンフに対する見方が変わってきている』と語っている。彼は技術面だけでなく、精神面でもリーダーシップを発揮していると日本でも高く評価されている。もちろん彼にメジャーリーグへの強い憧れがあることはよく知っている。しかし、圧倒的な野球センスだけでなく、優れたリーダーシップを兼ね備えた人柄を持つイ・ジョンフの魅力は、日本の球団も見逃せないのである」
海外FA権を取得する3年後、はたまたポスティングが可能となる2年後に、韓国球界の天才バットマンはいかなる決断を下すだろうか。
構成●THE DIGEST編集部
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周囲の期待が高まるのも無理はない。父親はかつて中日ドラゴンズで活躍し、「韓国のイチロー」の異名で愛された巧打者イ・ジョンボム。その遺伝子を受け継ぎ、見事にプロの世界で結果を残し続けているのだ。いまや韓国内では将来的な海外挑戦がしきりに報じられている。
3年後に海外FA権を取得するイ・ジョンフの去就については、これまで自身の生まれ故郷(名古屋)でもある日本でのプレーが有力視されてきた。しかし、今春のキャンプで状況は一変した。本人が「僕は攻撃的なバッターだからアメリカの方が合うと思う。たとえ失敗してもいいからやってみたい」とMLBへ行く可能性を口にしたのだ。
そんな今季開幕前の大胆な宣言からおよそ2か月が経ち、韓国メディアでも本人が希望するMLB入りを推す声が目立ち始めている。日刊紙『朝鮮日報』は、あるメジャーリーグのスカウトマンの言葉として「移籍は時間の問題だ」と紹介。さらに図抜けたバッティングセンスを次のように説いた。
「イ・ジョンフはまだ全盛期に達していないバッターだ。彼は年を追うごとに成長し、より成熟した技術を見せている。いまはイチローのようなタイプの外野手だが、ここからパワーがつけば、メジャーでも20本以上のホームランを打つ中長距離打者に成長する可能性がある」
一方でNPB移籍の可能性が完全に消えたわけではないようだ。韓国のスポーツメディア『MK Sports』は「日本球界に精通した関係者の言葉」を交え、次のように訴えている。
「日本の球団関係者は『イ・ジョンフに対する見方が変わってきている』と語っている。彼は技術面だけでなく、精神面でもリーダーシップを発揮していると日本でも高く評価されている。もちろん彼にメジャーリーグへの強い憧れがあることはよく知っている。しかし、圧倒的な野球センスだけでなく、優れたリーダーシップを兼ね備えた人柄を持つイ・ジョンフの魅力は、日本の球団も見逃せないのである」
海外FA権を取得する3年後、はたまたポスティングが可能となる2年後に、韓国球界の天才バットマンはいかなる決断を下すだろうか。
構成●THE DIGEST編集部
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