2022年のスポーツ界で印象的な出来事を『THE DIGEST』のヒット記事で振り返る当企画。今回取り上げるのは、イチローの粋な振る舞いだ。12年前に「イチローガール」として話題を呼んだ女性ファンとの再会に、レジェンドはどの様に応じたのか。
記事初掲載:2022年8月28日
――◆――◆――
球史に残るレジェンドが見せた粋な振る舞いが話題を呼んでいる。
クローズアップされているのは、現地時間8月26日に行なわれたクリーブランド・ガーディアンズ戦で、現在シアトル・マリナーズの会長付き特別補佐兼インストラクターを務めるイチロー氏が試合前に登場したシーンだ。
【動画】「キャー! 凄すぎる!」ファンが大熱狂したイチローの粋なサプライズをチェック
この日の試合前に開かれた始球式に登場したのは、マリナーズファンのアイリス・スキナーさん。彼女は野球ファンの間でも少し知られた存在だ。2010年7月8日に本拠地で行なわれたニューヨーク・ヤンキース戦を一塁側観客席の最前列で観戦した際に、近くに飛んできたフライを追ってきたイチロー氏と接触しそうになり、大興奮した様子が話題になったからである。
それから約12年の時が経ち、憧れの大スターは球団殿堂に選出された。そうした事情もあり、マリナーズはファンに「イチローガール」としてよく知られたスキナーさんを始球式に抜擢したのである。
レジェンドを称える栄えあるマウンドに、緊張した面持ちで登場したスキナーさん。しかし、彼女にはさらなるサプライズが用意されていた。なんとキャッチャー役として他でもないイチローが登場したのだ。
これにはスキナーさんも大興奮。12年前のように「キャー! オーマイガー! やったー!」と叫ぶ。球場全体も歓声に包まれるなかで、何とか始球式を終えた。
大役を果たしたスキナーさんはイチロー氏から「君は僕が出てくることを知らなかったの?」と声をかけられると、「誰も教えてくれなかったの! ありがとう! 凄すぎる」と反応。最後は直筆のサインが入った記念ボールを手に、笑顔でマウンドから降りた。
「人生で一番の一大事だった」と語ったスキナーさんとイチロー氏のやり取りは、大きな反響を呼んだ。米ヤフーニュースのジャック・ベア記者は「野球関係の映像では最も健全なものだった。間違いなく純粋で、彼女は幸せそうだった」とレポートしている。
いまだ野球ファンに幸せを提供するイチロー氏。そうした振る舞いは、まさに彼のスター性を物語るものである。
構成●THE DIGEST編集部
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記事初掲載:2022年8月28日
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クローズアップされているのは、現地時間8月26日に行なわれたクリーブランド・ガーディアンズ戦で、現在シアトル・マリナーズの会長付き特別補佐兼インストラクターを務めるイチロー氏が試合前に登場したシーンだ。
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この日の試合前に開かれた始球式に登場したのは、マリナーズファンのアイリス・スキナーさん。彼女は野球ファンの間でも少し知られた存在だ。2010年7月8日に本拠地で行なわれたニューヨーク・ヤンキース戦を一塁側観客席の最前列で観戦した際に、近くに飛んできたフライを追ってきたイチロー氏と接触しそうになり、大興奮した様子が話題になったからである。
それから約12年の時が経ち、憧れの大スターは球団殿堂に選出された。そうした事情もあり、マリナーズはファンに「イチローガール」としてよく知られたスキナーさんを始球式に抜擢したのである。
レジェンドを称える栄えあるマウンドに、緊張した面持ちで登場したスキナーさん。しかし、彼女にはさらなるサプライズが用意されていた。なんとキャッチャー役として他でもないイチローが登場したのだ。
これにはスキナーさんも大興奮。12年前のように「キャー! オーマイガー! やったー!」と叫ぶ。球場全体も歓声に包まれるなかで、何とか始球式を終えた。
大役を果たしたスキナーさんはイチロー氏から「君は僕が出てくることを知らなかったの?」と声をかけられると、「誰も教えてくれなかったの! ありがとう! 凄すぎる」と反応。最後は直筆のサインが入った記念ボールを手に、笑顔でマウンドから降りた。
「人生で一番の一大事だった」と語ったスキナーさんとイチロー氏のやり取りは、大きな反響を呼んだ。米ヤフーニュースのジャック・ベア記者は「野球関係の映像では最も健全なものだった。間違いなく純粋で、彼女は幸せそうだった」とレポートしている。
いまだ野球ファンに幸せを提供するイチロー氏。そうした振る舞いは、まさに彼のスター性を物語るものである。
構成●THE DIGEST編集部
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