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大谷翔平獲得の“懸念”となるのは立地? 米メディアが本人の私生活について分析「ニューヨークは最適な場所ではない」

THE DIGEST編集部

2023.02.02

米球界の市場で早くも人気銘柄となっている大谷。その動向に注目が集まっている。(C)Getty Images

 天文学的な金額が動くと予想される偉才の去就に対する娯楽は尽きない。大谷翔平のそれである。
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 23年シーズンでロサンゼルス・エンジェルスとの契約満了を迎える大谷。現球界で唯一無二の二刀流を貫く彼を欲する球団は少なくない。もちろん残留の可能性もゼロではないが、現地メディアではシーズン中のトレードを含めた移籍の噂を絶えず報じている。

 昨季は打者として打率.273、34本塁打、95打点、OPS.875をマーク。投手としては15勝、防御率2.33、219奪三振と前年を上回る結果を残した大谷。あのベーブ・ルース以来となる「シーズン2桁本塁打&2桁勝利」の偉業をやってのけただけあって、市場価値は天井知らずで高騰。多くの米メディアは、移籍金は最低でも5億ドル(約650億円)に達すると予測し、必然的に資金力を持った限られた球団しか手に入れられないという見方が強まっている。

 そうしたなかで、「獲得最有力候補」とばかりに報じられてきたのが、米国屈指の大富豪であるスティーブ・コーエン氏がオーナーを務めるニューヨーク・メッツだった。だが、一部ではクイーンズに拠点を置く名門行きは懐疑的に見られてもいるようだ。

 米メディア『Elite Sports NY』は「オオタニの獲得においてメッツは不利になる」と銘打った記事内で「大金などは彼が一番に欲するものではないかもしれない」と指摘。本人がロサンゼルスでの暮らしに満足している現状を指摘し、それが今後の交渉に小さくない影響を及ぼすと見通した。

「メッツにとってオオタニ獲得をしていくうえで、唯一と言っていい懸念点は立地だ。彼もアメリカにやってきてから6年が経ち、環境と文化に馴染んでいる可能性はあるが、彼は2017年にメジャー移籍をする際に東海岸のどのチームも真剣に検討しなかったのだ」
 
 さらに同メディアは「オオタニと親しい人たちは、彼がフリーエージェントになった時には、自身のライフスタイルから西海岸に留まるだろうと予想している」と指摘。そして、次のように論じた。

「彼はほとんど外に出ることはなく、プライバシーが保たれている空間を心底楽しんでいる。一方でニューヨークではそれが築きにくいのだ。彼のように夜遊びがあまり好きではなく、プライバシーを楽しみたいのであれば、ニューヨークは最適な場所ではない」

 ただ、今オフも今オフもジャスティン・バーランダーや千賀滉大の獲得に大枚を叩き、「2025年までにワールドシリーズ優勝」という公約を掲げるメッツは、今まさに勝ちきているチームである。そこはかねてから「勝ちたいという気持ちが強い」と公言する大谷の考えと合致する。

 そうした背景もふまえて、『Elite Sports NY』は、こう記事を結んでいる。

「11月までにさまざまなことが起きるだろう。そのなかでメッツの獲得への挑戦を止められる者は誰もいない。夏場のトレードでニューヨークに来てもらい、早く生活に馴染んでもらうことだって可能なはずだ。何よりも欲しい選手を本気で獲ろうとしているコーエンを誰が止められるというのだろう」

構成●THE DIGEST編集部

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