1月26日に第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に臨む日本代表メンバーが正式に発表された。複数の出場辞退者もおり、野手は必ずしもベストの人選ではなかった感はあるが、はたして、どのようなスターティングメンバーを選び、いかなるオーダーを組むのが最善だろうか。
【画像】WBCに挑む侍ジャパン30名の顔ぶれを厳選PHOTOで一挙紹介!
打線の中心になるのは、メジャーでも指折りのスラッガーである大谷翔平(指名打者)だ。その点に異論はないだろう。そして彼を最も生かせる打順は、エンジェルスでも打つ機会が多い2番だ。チームで一番優れた打者には、できるだけ多くの打席を与えたい。かといって1番だと、走者のいない場面で打席に入るケースも多くなってしまう。出塁能力と、走者を還す能力の両方を最大限に発揮できるのが2番なのだ。
大谷の後ろを打つ3・4番は鈴木誠也(カブス、右翼手)と村上宗隆(ヤクルト、三塁手)を据えたい。2~4番は絶対にこの並びというわけではなく、「鈴木−村上−大谷」や、「村上−大谷−鈴木」であっても構わないかもしれない。だが後述するように上位は左打者が多くなるので、右打者の鈴木が3番に入るのが、最も打順として収まりが良いと思われる。
こうして2~4番が固まれば、次はその前後の1番と5番だ。中軸の得点力の高さを考えれば、1番に絶対的に必要なのは足の速さではなく出塁力だ。候補に上がるのは吉田正尚(レッドソックス)、近藤健介(ソフトバンク)、ラーズ・ヌートバー(カーディナルス)の3人。
昨年の出塁率は吉田がパ・リーグ1位の.447、近藤は規定打席不足ながら.418。ヌートバーは.340と一見平凡ながら、レギュラーに定着した後半戦では.366。ナショナル・リーグでは12位の高率で、リーグは違えどもこの期間に限っては大谷とまったく同じ数字であった。
ただし、この3人はみな外野手。鈴木がライト、大谷がDHに入るとなれば、ポジションの空きは2つしかない。現状でのベストの布陣はレフト吉田、センターがヌートバーと考えられるので、近藤は控えに回るのが濃厚だ。選球眼が優れているだけでなく、ファウルで粘るのも得意な近藤は、球数制限のあるWBC向きの選手だと思われるが、致し方ない。
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打線の中心になるのは、メジャーでも指折りのスラッガーである大谷翔平(指名打者)だ。その点に異論はないだろう。そして彼を最も生かせる打順は、エンジェルスでも打つ機会が多い2番だ。チームで一番優れた打者には、できるだけ多くの打席を与えたい。かといって1番だと、走者のいない場面で打席に入るケースも多くなってしまう。出塁能力と、走者を還す能力の両方を最大限に発揮できるのが2番なのだ。
大谷の後ろを打つ3・4番は鈴木誠也(カブス、右翼手)と村上宗隆(ヤクルト、三塁手)を据えたい。2~4番は絶対にこの並びというわけではなく、「鈴木−村上−大谷」や、「村上−大谷−鈴木」であっても構わないかもしれない。だが後述するように上位は左打者が多くなるので、右打者の鈴木が3番に入るのが、最も打順として収まりが良いと思われる。
こうして2~4番が固まれば、次はその前後の1番と5番だ。中軸の得点力の高さを考えれば、1番に絶対的に必要なのは足の速さではなく出塁力だ。候補に上がるのは吉田正尚(レッドソックス)、近藤健介(ソフトバンク)、ラーズ・ヌートバー(カーディナルス)の3人。
昨年の出塁率は吉田がパ・リーグ1位の.447、近藤は規定打席不足ながら.418。ヌートバーは.340と一見平凡ながら、レギュラーに定着した後半戦では.366。ナショナル・リーグでは12位の高率で、リーグは違えどもこの期間に限っては大谷とまったく同じ数字であった。
ただし、この3人はみな外野手。鈴木がライト、大谷がDHに入るとなれば、ポジションの空きは2つしかない。現状でのベストの布陣はレフト吉田、センターがヌートバーと考えられるので、近藤は控えに回るのが濃厚だ。選球眼が優れているだけでなく、ファウルで粘るのも得意な近藤は、球数制限のあるWBC向きの選手だと思われるが、致し方ない。