18年前の超ファインプレーが再び脚光を浴びている。

　MLB公式サイトは２月５日、「『教えることはできない』５人の達人がHRを奪う方法を語る」と題して、５人の名手たちの印象的な“ホームランキャッチ”をピックアップ。そのなかで、2005年５月２日にセーフコ・フィールドでのエンジェルス戦で披露したイチロー氏（現マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター）の同プレーも紹介されている。

【動画】フェンスを駆け上がるイチロー！ 文字通りHRを奪うナイスキャッチ 　イチロー（シアトル・マリナーズ）のビッグプレーが飛び出したのは５点をリードされた７回表。エンジェルスのギャレット・アンダーソンのライトへの大飛球に反応すると、イチローは打球を確認しながらフェンスへと近づいていく。そして、タイミングを見計らってフェンスをよじ登りながらグラブを差し出し、バックハンドで捕球。記事では、アクロバティックな一連の流れを詳細に描写しつつ、いかに難易度の高いプレーをやってのけたのかを解説している。

　また同記事では、イチロー氏自身が語った言葉として、子どもの頃に見た阪急ブレーブスの山森雅文のHRキャッチが記憶に残っていたことにも触れ、1981年に生まれた好守についても動画付きで紹介。「ヤマモリの見事なプレーは24年後のイチローのプレーに大きな影響をもたらした」と言及している。

　記事によれば当時、イチロー氏は「私は簡単なプレーを難しく見せたくなかった。難しいプレーを簡単に見せたかった」と語っていたという。そして、現役時代に彼は数多くの信じられないようなプレーを見せてきたが、「それは決して偶然ではなく、綿密に計画されたものだった」と見解を示している。イチロー氏によれば、「それはいつも頭の中にあった」ことであり、「ファンのためにショーを披露したかった」ということだ。

構成●THE DIGEST編集部
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