いよいよ機運が高まっている。
2月17日、ひなたサンマリンスタジアムで、2009年の第2回大会以来14年ぶりのワールド・ベースボール・クラシック(WBC)制覇を目指す日本代表が強化合宿をスタートさせた。
集合写真の撮影で始まった練習は平日にもかかわらず、1万8541人の観客を動員。そのなかで選手たちは互いにコミュニケーションを図りながらキャッチボールやフリーバッティングなどをこなして汗を流した。
日本球界を代表する名手たちの一挙手一投足に熱視線が注がれたなかで、ひと際の注目を集めたのは、メジャーリーガーで唯一今合宿に参加しているダルビッシュ有(サンディエゴ・パドレス)だ。彼が動くたびに観客が興奮し、黄色い声援が送られた。
撮影後にストレッチをこなした36歳は、日本ハム時代の女房役でもあった鶴岡慎也(現代表コーチ)を相手にキャッチボールを開始。一球ごとに腕や肩の稼働を確かめるように投じた。いまだ本領発揮というわけではなかったが、チーム最年長の右腕には侍選手たちも釘付けに。山本由伸は「ちょっとレベルが違う雰囲気を感じた」と脱帽した。
もっとも、当人に周囲の喧騒を意に介していない。練習後に取材に応じたダルビッシュは、「とくに普段と変わらず、自分は練習に集中できたと思います」と語り、「(チームは)すごくリラックスしていると思います」と続けた。
さらにこの日は佐々木朗希にスライダーの上達術を指南したというダルビッシュは、「今のところまだ警戒されていると思うんで、まだあんまり話せてない選手もいます(笑)。でも、わりと色々聞いてきてくれていると思います」と告白。そして、「勝ち負け以外にも情報共有をしていって、お互いに成長していきたい」と若手へのアドバイスの重要性を説いた。
一連の言動は、流石だ。しかし、コンディションはまだまだ。ダルビッシュは「(時差ボケ)の影響はあると思います。どうしてもアジャストするには1週間ぐらいかかると思う」とも語った。
今後に向けては「無理せずに調整していきたい」と冷静に話したダルビッシュ。来月に迎える本場へ焦りはなさそうだ。
構成●THE DIGEST編集部
2月17日、ひなたサンマリンスタジアムで、2009年の第2回大会以来14年ぶりのワールド・ベースボール・クラシック(WBC)制覇を目指す日本代表が強化合宿をスタートさせた。
集合写真の撮影で始まった練習は平日にもかかわらず、1万8541人の観客を動員。そのなかで選手たちは互いにコミュニケーションを図りながらキャッチボールやフリーバッティングなどをこなして汗を流した。
日本球界を代表する名手たちの一挙手一投足に熱視線が注がれたなかで、ひと際の注目を集めたのは、メジャーリーガーで唯一今合宿に参加しているダルビッシュ有(サンディエゴ・パドレス)だ。彼が動くたびに観客が興奮し、黄色い声援が送られた。
撮影後にストレッチをこなした36歳は、日本ハム時代の女房役でもあった鶴岡慎也(現代表コーチ)を相手にキャッチボールを開始。一球ごとに腕や肩の稼働を確かめるように投じた。いまだ本領発揮というわけではなかったが、チーム最年長の右腕には侍選手たちも釘付けに。山本由伸は「ちょっとレベルが違う雰囲気を感じた」と脱帽した。
もっとも、当人に周囲の喧騒を意に介していない。練習後に取材に応じたダルビッシュは、「とくに普段と変わらず、自分は練習に集中できたと思います」と語り、「(チームは)すごくリラックスしていると思います」と続けた。
さらにこの日は佐々木朗希にスライダーの上達術を指南したというダルビッシュは、「今のところまだ警戒されていると思うんで、まだあんまり話せてない選手もいます(笑)。でも、わりと色々聞いてきてくれていると思います」と告白。そして、「勝ち負け以外にも情報共有をしていって、お互いに成長していきたい」と若手へのアドバイスの重要性を説いた。
一連の言動は、流石だ。しかし、コンディションはまだまだ。ダルビッシュは「(時差ボケ)の影響はあると思います。どうしてもアジャストするには1週間ぐらいかかると思う」とも語った。
今後に向けては「無理せずに調整していきたい」と冷静に話したダルビッシュ。来月に迎える本場へ焦りはなさそうだ。
構成●THE DIGEST編集部