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侍ジャパン

WBCに向けて好材料? NPBのロジンバッグが使用可能に。守護神候補・栗林良吏は“本音”を吐露「アメリカのは合わなかった」

THE DIGEST編集部

2023.02.17

キャッチボールを終え、ブルペン入りした栗林。マウンドではWBC球の確認とともに、ロジンの使用感も試していた。写真:梅月智史

キャッチボールを終え、ブルペン入りした栗林。マウンドではWBC球の確認とともに、ロジンの使用感も試していた。写真:梅月智史

 6年ぶりに開催されるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)において、3大会ぶりの世界制覇を目論む侍ジャパン。日本球界でも指折りの名手たちが集い、周囲の期待も高まるなかで、チームは2月17日に宮崎・サンマリンスタジアムで合宿をスタートさせた。

 爽やかな風が吹き抜け、心地よい日差しが球場全体を照らす、まさに野球日和だった。そんななかでメジャーリーガーとして唯一の参加となったダルビッシュ有(サンディエゴ・パドレス)や村上宗隆(ヤクルト)、佐々木朗希(ロッテ)ら精鋭たちが顔を揃えた。

 初日となったこの日は、比較的に軽い内容のメニューを消化するにとどまった。そのなかで投手の何人かが入念に“あること”をチェックしていた。それは本大会で使用されるロジンバッグである。急遽、NPBで導入されているものが使用可能となったという。

 これをブルペンで選手たちは念入りに確認した。今大会でエースとしての活躍が期待される山本由伸は、元日本代表投手で、解説者として取材に訪れていた松坂大輔氏とマウンドでボールの感触とともにチェックし、「試しながらやろうと思います。ボールとの相性もあるので最善策を探したい」と語った。
 

 一方で安堵感を口にした選手もいる。この日にブルペンで捕手を座らせての投球練習も行なった栗林良吏(広島)だ。21年夏の東京五輪ではクローザーとして金メダル獲得に貢献した右腕は、「アメリカのロジンはあまり合わなかった」と本音を吐露。そのうえで、次のように胸の内を明かしている。

「もともと自分はどっちも使いつつだったのですが、どちらかというとNPBのやつの方が使いやすいと思っていたので。それがオッケーということだったので、僕としては良かったなと思います」

 ロジンバッグは投手によっては、指先の感覚やボールの滑り具合を調整するための必須アイテムである。ゆえに普段から使用しているモノで調整できるようになったのは侍投手陣にとってもポジティブに作用しそうだ。

取材・文●羽澄凜太郎(THE DIGEST編集部)

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