「センター返しを意識していましたね。でも、そこはまだ、センターを狙って引っ張るというのは、いい状態じゃないと思う」
ワールド・ベースボール・クラシックに向けて始まった宮崎合宿の初日を終え、侍ジャパンの主砲・村上宗隆(ヤクルト)は冷静に自らの出来栄えを振り返った。
そうは言っても、グラウンドで見せた打撃は圧巻の一語だった。岡本和真(巨人)、山川穂高(西武)、周東佑京(ソフトバンク)と共に打ったフリー打撃では11本も柵越え。昨季に史上最年少で三冠王を達成した打撃スキルを存分に見せつけ、スタンドを埋め尽くした大勢のファンから拍手を送られていた。
それでも「もっと上げていけるようにやっていきたい」と23歳は、周囲の喧騒をよそにクレバーに己を見据えた。ただ、同組で打撃練習を見つめていたパ・リーグ最強スラッガーには、村上の打棒は違う見え方をしていた。
村上をして「一番怪物」と言わしめ、この日のフリー打撃では岡本と並んで最多タイとなる13本の柵越えを記録した山川は、「(南郷=西武のキャンプ地では)飛ばんすぎて不安になってましたから。一安心っていう感じですね。やっぱり自分ってちゃんとパワーがあったんだなって」と豪快に笑い飛ばす。
そして、山川は「あまりちゃんとは見れてなかったんですけど」と前置きし、8歳差の三冠王の凄みを語った。
「村上なんかは飛距離というか、打球の鋭さを見ると、やっぱり流石中の流石」
山川も昨季はパ・リーグトップの41本塁打を放ち、長打率.578、OPS.953のハイアベレージを記録。堂々たる数字を残していた。そんな日本球界屈指の長距離砲をして「流石中の流石」と言わせる村上もあっぱれである。
とはいえ、合宿はまだ初日だ。2日目以降で「少しずつ確立を上げていきたい」と話す23歳のスラッガーの打撃を興味深く見守りたい。
構成●THE DIGEST編集部
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そうは言っても、グラウンドで見せた打撃は圧巻の一語だった。岡本和真(巨人)、山川穂高(西武)、周東佑京(ソフトバンク)と共に打ったフリー打撃では11本も柵越え。昨季に史上最年少で三冠王を達成した打撃スキルを存分に見せつけ、スタンドを埋め尽くした大勢のファンから拍手を送られていた。
それでも「もっと上げていけるようにやっていきたい」と23歳は、周囲の喧騒をよそにクレバーに己を見据えた。ただ、同組で打撃練習を見つめていたパ・リーグ最強スラッガーには、村上の打棒は違う見え方をしていた。
村上をして「一番怪物」と言わしめ、この日のフリー打撃では岡本と並んで最多タイとなる13本の柵越えを記録した山川は、「(南郷=西武のキャンプ地では)飛ばんすぎて不安になってましたから。一安心っていう感じですね。やっぱり自分ってちゃんとパワーがあったんだなって」と豪快に笑い飛ばす。
そして、山川は「あまりちゃんとは見れてなかったんですけど」と前置きし、8歳差の三冠王の凄みを語った。
「村上なんかは飛距離というか、打球の鋭さを見ると、やっぱり流石中の流石」
山川も昨季はパ・リーグトップの41本塁打を放ち、長打率.578、OPS.953のハイアベレージを記録。堂々たる数字を残していた。そんな日本球界屈指の長距離砲をして「流石中の流石」と言わせる村上もあっぱれである。
とはいえ、合宿はまだ初日だ。2日目以降で「少しずつ確立を上げていきたい」と話す23歳のスラッガーの打撃を興味深く見守りたい。
構成●THE DIGEST編集部
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