侍ジャパン

「全然違う感覚があった」ダルビッシュ有が告白した“山川会”で得た気づき。有意義だった打者との5時間超【WBC】

THE DIGEST編集部

2023.02.25

投手会に続いて、打者とのコミュニケーションを深めたダルビッシュ。普段は深く関われない選手たちとの交流は得るものが大きかったようだ。写真:梅月智史

 巷も賑わせた食事会は、ベテラン投手にとっても有意義な時間になったようだ。

 3月に開幕するワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に向け、宮崎県内で合宿を行なう侍ジャパンのダルビッシュ有(サンディエゴ・パドレス)が2月25日の練習後に報道陣の取材に対応。23日の開かれた山川穂高(西武)ら打者陣との食事会の様子を明かした。

 この日は翌日のライブBPに向け、12分間のシャドーピッチングを敢行。入念に調整した36歳の右腕は「2イニング想定で2イニング目に体力的に落ちないようにどうしていくかを考えていきたい」と意気込んだ。

 そして、ダルビッシュが「とにかく守備であったり、打撃であったり、走塁の話を聞けたらなと思っていた」と語ったのが、"山川会"だった。
 
 同様に休養日だった20日には投手会を行ない、「気疲れしていた」という宇田川優希(オリックス)を気遣って"宇田川会"と名付けるなど心配りを見せたダルビッシュ。山川が移動中のバスで「連れて行ってください」と頼み込んで実現した23日の食事会では、大城卓三(巨人)、源田壮亮(西武)、牧秀悟(DeNA)、近藤健介(日本ハム)、そして山川と、5時間超にわたって仲を深めた。

 投手と野手は別働隊で動くパターンが多く、密なコミュニケーションを取りづらいものだが、ダルビッシュは「皆さん凄く話してくれましたし、勉強になりました」とコメント。「自分が積極的にいかないと全くコミュニケーション取れなくなってしまうので、山川くんにお願いしたんですけど、本当に行ってよかったと思った」と強調した。

「アメリカと違ってこっちはテクノロジーが進んでないので、みんなが感覚に走る。だからこそ一人ひとり全然違う感覚があった。(打席で)待っている球とか変化球はこう打つとかも違った。そこはすごく楽しかった」

 目からウロコというと大げさかもしれない。それでもレギュラーシーズンでは深く関われない打者から得た刺激が、WBCでどう活かされるのかは注目したいところだ。

構成●THE DIGEST編集部

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