球場がドワーッとどよめく快投だった。
2月25日にひなたサンマリンスタジアム宮崎で、ワールド・ベースボール・クラシックに挑む日本代表が、ソフトバンクとの壮行試合を実施。先発登板を果たした佐々木朗希が予定されていた2イニング(26球)を投げ、被安打1、無失点、3奪三振という圧巻の投球で抑えた。
シーズン前の春先とは思えない力強いボールで強力鷹打線をねじ伏せた。
超満員のスタンドから声援が送られるなか、先頭の牧原大成への初球で内角に161キロを投げ込んだ佐々木。スタンドは二塁前ボテボテの内野安打で出塁を許したが、その後も危なげないピッチングを継続。さらに牧原の盗塁死と2番・中村晃の凡退後に二死無塁で迎えたソフトバンクの主砲・柳田悠岐との対戦時には162キロを2度も計測。最後は空振り三振に仕留めて初回を無失点に抑えると、両軍ベンチを含めて「おぉー!」という声が上がった。
続く2回も2奪三振で無失点に抑えた佐々木。前日に個人としてもチームとしても、いいスタートが切れるように頑張りたい」と気合を入れていた21歳の快投には、プロ野球OBも感嘆の声を漏らす。
この試合を中継したAbemaで解説を務めた能見篤史氏(元阪神など)は「めちゃくちゃ速い。どうやったらあんな球投げられるんですかね」と驚嘆。さらにテレビ朝日の中継で解説を務めた西武などで活躍した松坂大輔氏は「あの真っすぐがあればそうそう打たれない」と脱帽した。
「平成の怪物」と称されたレジェンドも驚かせる内容で、侍ジャパンでの初実戦を終えた佐々木。本大会では3月11日のチェコ戦に登板予定の剛腕の調子は上向きだ。
構成●THE DIGEST編集部
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続く2回も2奪三振で無失点に抑えた佐々木。前日に個人としてもチームとしても、いいスタートが切れるように頑張りたい」と気合を入れていた21歳の快投には、プロ野球OBも感嘆の声を漏らす。
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