熾烈を極めるレギュラー争いへの“アピール打”となった。
2月25日、「侍ジャパンシリーズ2023」の福岡ソフトバンクホークス戦がひなたサンマリンスタジアム宮崎で行なわれ、今春初実戦となった日本代表が8対4で勝利を収めた。
勝利を大きく手繰り寄せたのは、「7番・一塁」で先発した岡本和真(巨人)のバッティングだった。
まず、4回裏に1死満塁で打席に立った26歳は、真ん中に甘く入った初球のスライダーをジャストミート。巧みに弾き返した打球はあっという間に右中間を真っ二つに割り、2点タイムリーツーベースとなった。
先制打を放った岡本は続く5回にも魅せる。またも1死満塁で打席に入った背番号25は、カウント1-2から高めに入ったスライダーをレフトへ弾き返し、再び打点を挙げたのだ。
マルチヒットと3打点という主砲として上々の成績を残した岡本。ベンチから目を光らせた栗山英樹監督は「本当に状態が良い。ああいうところでしっかり出せるっていうのはジャイアンツで修羅場をくぐってきたものが出たと思う」と激賞した。
もっとも、当人は冷静だ。試合後の取材で「初実戦というところで緊張はあったんですけど、最低限なんとかしようと思った」と明かし、打席内での心境を振り返った。
「満塁なのでゲッツーだけはならないように考えながら打ちました。本当にしっかりと打席の中でテーマを持って打てたかなと」
普段は巨人で4番を打つが、今回の7番起用には「いやいや、打順が何番でも役割というのは状況に応じて同じだと思っている」とフォア・ザ・チームの精神を示した。「本戦までに実戦はそんなに多くないので、1打席を大事にいきたい」とも強調した岡本。最後の最後まで、頼もしさを漂わせた。
構成●THE DIGEST編集部
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まず、4回裏に1死満塁で打席に立った26歳は、真ん中に甘く入った初球のスライダーをジャストミート。巧みに弾き返した打球はあっという間に右中間を真っ二つに割り、2点タイムリーツーベースとなった。
先制打を放った岡本は続く5回にも魅せる。またも1死満塁で打席に入った背番号25は、カウント1-2から高めに入ったスライダーをレフトへ弾き返し、再び打点を挙げたのだ。
マルチヒットと3打点という主砲として上々の成績を残した岡本。ベンチから目を光らせた栗山英樹監督は「本当に状態が良い。ああいうところでしっかり出せるっていうのはジャイアンツで修羅場をくぐってきたものが出たと思う」と激賞した。
もっとも、当人は冷静だ。試合後の取材で「初実戦というところで緊張はあったんですけど、最低限なんとかしようと思った」と明かし、打席内での心境を振り返った。
「満塁なのでゲッツーだけはならないように考えながら打ちました。本当にしっかりと打席の中でテーマを持って打てたかなと」
普段は巨人で4番を打つが、今回の7番起用には「いやいや、打順が何番でも役割というのは状況に応じて同じだと思っている」とフォア・ザ・チームの精神を示した。「本戦までに実戦はそんなに多くないので、1打席を大事にいきたい」とも強調した岡本。最後の最後まで、頼もしさを漂わせた。
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