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侍J合流前に「かなりいい感じ」大谷翔平が“今季初登板”2回1/3無失点&最速158キロに満足。MLB専門メディアも感嘆「鋭い動き」

THE DIGEST編集部

2023.03.01

今季初登板した大谷。2回1/3を無失点に抑え、球速は約158キロを計時した。(C)Getty Images

 現地2月28日、ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平とオークランド・アスレティックスの藤浪晋太郎がメジャーのマウンドで投げ合った。現地メディアも大きく注目した"日本人対決"は大谷が2回1/3、藤浪は2回を投げて、ともに無失点で終えた。

 大谷は敵地でのオープン戦で今季初登板。3月4日から合流予定の侍ジャパンへ順調な仕上がりをアピールした。2回1/3を投げて2奪三振2四球、無安打無失点と好投。この日の最速は98マイル(約158キロ)を計時した。

 投手専念だけだったとはいえ、二刀流スターの今季初登板はMLB識者らも熱視線を送っていた。MLB公式サイト『MLB.com』のレット・ボリンジャー記者は「ショウヘイ・オオタニは日本に行く前に登板し、鋭い動きを見せた」と、上々のピッチングを評価している。

 さらに、「オオタニは2イニングを投げる予定だったが、3イニング目を投げて、さらに2人の打者に立ち向かうには十分な効率だった。34球を投げ、2四球2奪三振、速球は最高で98マイルを記録した」と、好調な仕上がりだと付け加えた。

 大谷は通訳を通じ、「今日はすべての球種でフィーリングが良かった。かなりいい感じ」と満足した表情で語った。28歳は、「今日の一番の目標は、自分の投球をすべて感じ取ることで、それを達成することができた。理想は100(約160キロ)を投げたいところだが、98はかなり満足しています」と、今季初めての実戦登板を振り返った。
 
 このあと、大谷はワールド・ベースボール・クラシック(WBC)初戦となる3月9日の中国戦(東京ドーム)に向けて、いよいよ侍ジャパンの練習に合流予定だ。「いつ投げるかは、まだ分からないが、ワクワクしている」と大谷は語る。

 加えて、「前回(2017年大会)は怪我でプレーできなかったので、そこに行けばどれだけ本当に興奮しているのか分かると思います」と、初参加となるWBCに胸を踊らせていた。

 大谷を侍ジャパンに送り出すフィル・ネビン監督は、3月30日に敵地オークランドで行なわれるアスレティックス戦の開幕スタートに備えることを心配していない。同監督は日本のコーチングスタッフと一貫して連絡を取り合っており、「彼らはショウヘイに注意深く接してくれるでしょう」と信頼を寄せる。

 ネビン監督は日の丸のユニフォームを着る二刀流について、「彼は自分の体がどうなっているのか理解しているだろうし、戻ってきたときには準備万端になっているはずだ」と、今季もメジャーで投打の活躍に期待を込めた。

 米国での調整を終え、いよいよ日本が誇る二刀流スターが侍ジャパンと融合する。

構成●THE DIGEST編集部

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