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大谷翔平と対峙した“デビュー戦”で2回3奪三振。藤浪晋太郎に米メディアの評価は上々! 正捕手は「十分に通用する」と太鼓判

THE DIGEST編集部

2023.03.01

試合前にガッチリと握手をかわした大谷(左)と藤浪(右)。この両雄による同世代対決は、日米の野球ファンが沸いた。写真:AP/アフロ

試合前にガッチリと握手をかわした大谷(左)と藤浪(右)。この両雄による同世代対決は、日米の野球ファンが沸いた。写真:AP/アフロ

 日本も大いに注目していた同世代対決が実現した。現地2月28日、オークランド・アスレティックスとロサンゼルス・エンジェルスのオープン戦が行なわれ、藤浪晋太郎(アスレティックス)と大谷翔平(エンジェルス)の投げ合いが実現した。

 とりわけ注目を集めたのは、藤浪のピッチングだ。今オフにポスティングで念願のメジャー移籍を叶えた28歳の右腕は今春実戦初登板。いきなり同世代の星であり、メジャー屈指のスターとの9年ぶりの投げ合いとなったが、2回(39球)を投げ、被安打1、無失点、3奪三振を記録。3つの四球を与えたが、最速98マイル(約157.7キロ)を投げるなど、まずまずの仕上がりを見せた。

 試合後に「これは春先のただの1試合。でも、この試合で日本のファンに良いエンターテイメントを提供したと思います」とMLB公式サイトなどで語った藤浪。100万ドル(約1億2700万円)の出来高払いが付帯する年俸325万ドル(約4億1500万円)の1年契約を締結し、メジャー球界に飛び込んだ日本人右腕の投球には、現地識者からの評価は上々だ。

 米メディア『The Athletic』などに寄稿するブレント・マグワイア記者は、自身のツイッターで「フジナミは厄介な存在だ。90マイル後半の直球と90マイルを超えるスプリッターがある。間違いなく彼はMLBレベルだ」と称賛した。
 
 MLB公式サイトでアスレティックス番を務めるマーティン・ガジェゴス記者は「オオタニとの投げ合いが決まってから、フジナミがいつもよりも少し神経質になっていたのは想像に難くない。だが、彼はマウンドでそれをうまく隠せていた」とレポート。2イニングでの3四球については、「日本にいた頃から彼はコマンド(制球力)が狂うのが悩みだった。しかし、今日はちゃんと落ち着きを取り戻せていた」と評価した。

 また、ガジェゴス記者はマスクを被ったシェイ・ランゲリアーズのコメントを紹介。かつてのトッププロスペクトでもある正捕手候補は「彼のボールを捕れば、捕るほど、考えは深まっていくはずだ」と語り、次のように藤浪のポテンシャルに太鼓判を押した。

「今日のフジ(藤浪の愛称)は本当にスムーズだった。とくに初回は本当にいい投球だったと思うし、2回はそれ以上の投球をしようと思っていての内容だ。彼は十分に優秀だし、十分に通用する投球をしている。(周りは)少しリラックスしたほうがいい」

 また、スコット・エマーソン投手コーチから「フジが特別な選手になりたいと思っているのは知っている。彼は自分を証明するために一生懸命に働いているし、我々もそんな彼を見るのは楽しい」と称賛された藤浪。開幕に向け、日本球界が生んだ“怪物”は着実に前へ進んでいる。

構成●THE DIGEST編集部

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