現地時間３月２日、米放送局『FOX Sports』は、開幕が近づく第５回ワールド・ベースボール・クラシック（WBC）に向けて、一本の特集記事を掲載。記事内では、各国代表の先発ローテーションが予想されており、2009年の第２回大会以来、14年ぶり３度目の世界一を狙う日本代表に関しては、投手陣の戦力分析が行なわれている。

　記事を執筆した同局のジョーダン・シャスタマン氏は、まず、「日本は今大会で最も強力な先発ローテーションを持つだけでなく、ノックアウトラウンド（準々決勝）まで最も楽な道のりだ」と指摘。同じプールBには、因縁の韓国がいるものの、残りのオーストラリア、中国、チェコ共和国に関して、「応援するのが楽しいアンダードッグだが、全体で最も弱い３チームだ」と言及した。

　さらに、大谷翔平（ロサンゼルス・エンジェルス）、ダルビッシュ有（サンディエゴ・パドレス）という大物の存在に触れた同氏は、佐々木朗希（ロッテ）について、「野球界全体でほとんど比類のない才能だ」と高評価。山本由伸（オリックス）と合わせ、「コウダイ・センガがいない今、この２人はNPBで最も注目される投手だ」と紹介している。
  　また、他の投手陣に関しても「優秀なNPB選手がズラリと並ぶ」と記すと、戸郷翔征（巨人）、松井裕樹（楽天）、栗林良吏（広島）といった名前を挙げ、「オオタニやダルビッシュがいなかったとしても、おそらく大会全体で最も層の厚い投手陣となるだろう」とコメント。圧倒的に充実している日本代表の顔ぶれを踏まえ、警戒心を高めているようだ。

　なお、すでに中国との第１戦では、大谷の先発が有力視されているが、加えて同局は、次の登板機会が「準々決勝、または準決勝になるだろう」と言及。韓国にはダルビッシュ、オーストラリアとチェコには佐々木か山本が起用されると予測した。

構成●THE DIGEST編集部

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