侍ジャパン

「中国戦に投げさせるのは疑問」大谷翔平の日韓戦での“登板回避”に韓国メディアは困惑!?「我々に対する自信だ」【WBC】

THE DIGEST編集部

2023.03.06

韓国戦での先発が有力視されるダルビッシュ(左)。一方で大谷(右)は中国戦での登板が見込まれている。写真:滝川敏之

 3月9日にワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の初戦を迎える侍ジャパン。3大会ぶりの世界制覇がかかった大舞台の幕開けが間近に迫るなかで、注目を集めた先発ローテーションもあらかた見えてきた。
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 予想されるローテーションは以下の通りだ。

3月9日:中国戦=大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)
3月10日:韓国戦=ダルビッシュ有(サンディエゴ・パドレス)
3月11日:チェコ戦=佐々木朗希(ロッテ)
3月12日:オーストラリア戦=山本由伸(オリックス)

 もちろん確定ではない。しかし、先発陣について「とにかく良い投手で。4人いれば回る」と語る栗山英樹監督のコメントから読み解いても、上記の4人がスターターとしてマウンドに立つのは間違いない。そのうえで今永昇太(DeNA)や宮城大弥(オリックス)らが「第2先発」としてロングリリーフをするのが理想的な展開と言える。

 すでに複数メディアでも論じられる侍ジャパンの予想ローテには、さっそく海外メディアも反応している。第2戦でダルビッシュと対峙する韓国の大手ニュースサイト『スポーツ朝鮮』は「日本はなぜオオタニを韓国戦のマウンドに立たせないのか?」と銘打ったレポートを掲載した。
 
 同メディアはそう疑問に思うのも無理はない。なにせ韓国代表には「投手・大谷」にトラウマがある。というのも、2015年に行なわれたプレミア12で圧倒的なピッチングを見せていたからである。

 まず、1次ラウンドで先発すると6回(91球)を投げ、被安打2、10奪三振、無失点とピシャリ。続く準決勝でもチームは逆転負けを喫したものの、7回(85球)を投げ、被安打1、11奪三振、無失点と完璧な投球を見せていた。

 その8年前の「悪夢」は、いまも韓国球界は払拭しきれていないという。『スポーツ朝鮮』は次のように論じている。

「プレミア12での大谷は、あのイ・デホが『あのボールは打てない』と脱帽するほどだった。それぐらいに韓国人に鮮明な記憶としてこびりついている。歴代最高の大リーガーに選ばれるほどの大谷は韓国野球にとっては『衝撃と恐怖』の存在なのである。ダルビッシュも大谷に勝るとも劣らない投手だが、その恐怖感は比べるまでもない」

 さらに「初戦とはいえ、グループ最下位の予想もある中国戦で大谷を先発させるのは疑問に値する。上から目線のもったいない判断ではないか」と断じた同メディアは、日本の先発ローテーションについて、こう結論づけている。

「韓国に対する日本野球の自信も読み取れる。彼らはいま韓国に3連勝しているうえに、ダルビッシュのメジャーリーグでの活躍も大きい。そして『史上最強』と評価されるチーム力に加え、ホームアドバンテージもあるのだ。そうしたあらゆる要素が大谷を慎重に格下相手に投げさせる決断に至らせたのだろう」

 最終的に侍ジャパンの先発ローテ編成はどういう顔ぶれになるのか。栗山監督の決断には、ライバル国も熱視線を向けている。

構成●THE DIGEST編集部

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