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「日本よりオーストラリア」韓国代表キム・ハソンが初戦必勝宣言! オリックスに3失策で惜敗も「調子上げるだけ」【WBC】

湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)

2023.03.06

韓国のMLBプレーヤー、キム・ハソンはWBC初戦オーストラリア戦の必勝を誓った。写真:滝川敏之

 3月9日のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)初戦を控える韓国代表が6日、京セラドーム大阪でオリックスと強化試合を行ない、2対4で敗戦。守備陣にエラーが相次ぎ、本番に向けて不安材料が残った。

 1番トミー・エドマン(セントルイス・カーディナルス)、2番キム・ハソン(サンディエゴ・パドレス)というメジャーリーガー2人を打順トップに置く豪華ラインナップで臨んだ韓国。キム・ハソンは普段メジャーで守るショートではなく、この試合はサードでスタートした。

 先発のソ・ヒョンジュンが立ち上がりで、いきなりオリックス打線に捕まった。2死ランナー3塁の場面で四番・頓宮裕真に4球目のカーブを左安打に運ばれ、オリックスが幸先良く先制点を奪った。

 さらに韓国の試練は続く。2回1死ランナー二塁の場面でオリックスの8番・池田陵真の打球を遊撃手のオ・ジファンがエラー。ランナーを一、三塁に広げピンチを迎えると、続く山足達也の打球をオ・ジファンがまたしてもファンブル。オリックスがこの回2点を追加した。

 6回には2死でランナーを一、三塁に置いた場面でパドレスのレギュラー遊撃手キム・ハソンがボールをファンブル。名手のまさかのエラーで、韓国が1点を許した。

 リリーフ陣もワイルドピッチする場面が見られリズムも悪く、この試合だけで韓国の失策は3つ。打線は「テーハミング(大韓民国)」の声援を受け、9回に2点差まで迫る粘りを見せたが、反撃もここまで。2桁10安打を放ったが、つながりを欠き2対4でオリックスに敗れた。
 
 イ・ガンチョル監督は「投手の調子は上がっている。打者は正面にいくボールが多かったが、タイミングはとれていた」と振り返り、「今日はフルメンバーで戦えて良かった。9日に向けてコンディションを上げていく」と、初戦に向けて意気込みを語った。

 守備のオプションを増やすため、今日は三塁の守備についたキム・ハソンは「サードでもショートでも世界一になるためなら、どのポジションでもやる」と気合十分。エドマンとの二遊間には「問題ない」と答えた。

 10日の日韓戦については「日本よりオーストラリアにフォーカスしている」と話すキム・ハソン。韓国球界の至宝イ・ジョンフも思いは同じで「オーストラリアにしっかり勝って日本戦に臨みたい」と、まずは初戦必勝を誓った。

 3日後のオーストラリア戦に向け、どれだけ調整を詰めてくるのか。残された時間は少ない。

取材・文●湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)

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