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侍ジャパン

「油断できない」松坂大輔が“日本キラー”に警戒も14年前の再現を期待「早い回で攻略できたら」【WBC】

THE DIGEST編集部

2023.03.10

WBC日韓戦の先発はダルビッシュ(左)とキム・グァンヒョン(右)だ。写真:梅月智史、(C)Getty Images

WBC日韓戦の先発はダルビッシュ(左)とキム・グァンヒョン(右)だ。写真:梅月智史、(C)Getty Images

 3月9日、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)1次ラウンドのプールBが開幕した。侍ジャパンは初戦に中国を迎え8対1で圧勝。WBC初陣を白星でスタートした。

 過去、WBC2大会連続(2006、09年)MVPを受賞した松坂大輔氏が、侍ジャパンの試合後に自身の公式YouTubeチャンネル『松坂大輔 official YouTube』を更新。侍ジャパンの初戦の戦いぶり、そして1次ラウンド第2戦の韓国戦について見解を語っている。

 松坂氏は開口一番「初戦は誰がやっても、どんな相手でも難しいものだと改めて思った」と言い、「日本にとっては、あまりいい展開ではなかった」と指摘する。

 同氏は「僕らのときも結果は大差だったけど、中盤まではいい試合があった」と自身の経験を語り、「WBCや国際試合の初戦、やはり難しいなと思うのはいつの時代も変わらない」と国際試合特有とも言える“特別な緊張感”があると言及した。

「3番・投手兼指名打者」の二刀流として出場した大谷翔平については、4回の2点タイムリー二塁打に注目。「打ったボールは難しいボールだった」と振り返り、「あわやホームランという打球にしてしまうのが、今の大谷選手の凄さですね」と、レベルの高いバッティング技術に感嘆。「内容どうこうより結果が出なきゃいけない中で4回1安打無失点。打ってはタイムリー。これはもう最高の結果」と、投打での活躍に脱帽した。
 
 そして、1次ラウンド第2戦の相手は宿敵の韓国。松坂氏は「韓国は今日(9日)負けているので、絶対に負けられない状況」と説明したうえで、「そういう意味でも、そうなった韓国というのは怖い」と言い、逆境になった時の底力に警戒する。

 なかでも、同氏が「油断できない」として挙げたのは、先発左腕のキム・グァンヒョンだ。2008年北京五輪で、日本との予選リーグに先発し6回2失点。準決勝でもマウンドに上がり、8回無失点と好投した“日本キラー”と呼ばれる投手で、2020年から2年間は、メジャーリーグのセントルイス・カーディナルスでもプレーした。

 松坂氏とキム・グァンヒョンは、2009年WBC1次ラウンド(東京ドーム)で投げ合っている。当時はキム・グァンヒョンが早い回から日本打線に捕まり、村田修一に3ラン本塁打を浴びるなど、1回1/3を投げ8失点。松坂氏は韓国打線を2点に抑え、日本が14-2とコールド勝ちした。

 同氏は当時の再現に期待しており、「(先発の)ダルビッシュ有投手が抑えるポイント、韓国打線を静かにしてもらって、簡単ではないですけど早い回で攻略できたらいい」と、韓国攻略について持論を展開した。

 過去のWBCでも幾多の名勝負を繰り広げた日韓戦。はたして、今日10日19時からのゲームは、どんな激闘が待っているのだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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