侍ジャパンが“全員野球”を世界に示した。

　３月10日、ワールド・ベースボール・クラシック（WBC）に出場中の日本代表は、韓国代表との１次リーグプールB第２戦を東京ドームで開催している。壮絶なシーソーゲームを演じた。

　苦しい序盤戦だった。３回表に先発投手のダルビッシュ有（パドレス）が２ランホームランを浴び、さらに守備のミスが重なり３失点を喫したのだ。しかし、これで火がついた日本はその裏に猛攻を見せる。

　韓国の先発キム・グァンヒョンを相手に先頭から２者連続で四球を選ぶと、ラーズ・ヌートバー（カーディナルス）がセンター前に弾き返して１点を返す。さらに続く近藤健介（ソフトバンク）がフェンス直撃のタイムリー二塁打を放つと、３番の大谷翔平（エンジェルス）は敬遠で満塁に。村上宗隆（ヤクルト）の遊フライで１死となるも、吉田正尚（レッドソックス）の中安打で２者が生還し、４対３と逆転に成功した。
  　この大逆転劇に会場の観客からは歓声が大きくこだました。SNSでも「これぞ日本野球！」「まじで全員野球が体現されてる」「侍Jの頑張りに泣ける！」「日本野球の真髄が現れてる」「侍の絆を感じます」「ダルビッシュさんだけは絶対負け投手にさせてたまるものか、という意地を見ました」などとファンは沸いた。

　試合は５回が終わって６対３と日本代表がリードしている。

構成●THE DIGEST編集部

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