ワールド・ベースボール・クラシック（WBC）で３大会ぶりの世界一を目指す侍ジャパンと３月16日の準々決勝で対戦するイタリア代表が東京ドームで前日練習を行なった。

　イタリアには、ロサンゼルス・エンジェルスで大谷翔平と同僚のダビッド・フレッチャーがいる。同選手は練習後の記者会見に応じ、「大きな試合になる。非常にエキサイティングしている。国も挙げて注目している」と、イタリア国内でもWBCが大きな注目になっていると話した。

　侍ジャパンの印象については「良い投手が揃っている。タフなチームでタレント揃いの印象がある」と警戒する。「ショウヘイに、いざ勝負！ そんな感じだね」と話し、やはりエンジェルスのチームメイトである大谷が侍ジャパン最大のキーマンだと意識しているようだった。
  　先発登板が予告されている大谷との対戦については「正直、彼のことは（遊撃などで）後ろから見ているので、対戦できることはエキサイティング」と対戦を楽しみにしている。「ショウヘイは素晴らしい選手」と称すフレッチャーだが、「いつもは味方だけど、打席で何ができるか考えて勝負したい」と、大谷の攻略法を示唆した。

　勝てば、イタリアにとっては史上初のベスト４進出が決まる。下馬評では日本有利と見られているが、「我々は投手陣も好調を持続している。強みは打席での質、スピードだと思う」と断言したフレッチャーは「メジャーリーグのプレーオフのようだ。エネルギーを注入してマイアミに勝ち上がりたい」と、アメリカでの凱旋試合に向けて闘志を燃やした。

　激戦のプールAを勝ち上がり、勢いに乗る欧州の新興国。負けたら終わりの一発勝負は、一体どんな展開になるのだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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