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侍ジャパン

「新しいベーブ・ルースはオオタニだ」世界は大谷翔平をどう見たか? 侍Jに挑んだ4か国の指揮官が語る「二刀流」【WBC】

THE DIGEST編集部

2023.03.14

特大アーチを放つなど、話題を生み出し続けた大谷。その投打のパフォーマンスを各国の首脳陣はどう見たのか?(C)Getty Images

特大アーチを放つなど、話題を生み出し続けた大谷。その投打のパフォーマンスを各国の首脳陣はどう見たのか?(C)Getty Images

 球界を席巻してきた“二刀流”の凄みを再認識させられた。

 3月13日にワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の1次ラウンドプールBは全試合が終了。3大会ぶりの世界制覇を目指す日本代表は4戦全勝で堂々の首位に立ち、準々決勝へと駒を進めた。

 投打ともに安定した成績を収めた侍ジャパンにとって、傑出した存在感を放ったのが、大谷翔平だ。9日に行なわれた中国との大会初戦で先発マウンドに立った背番号16は、4回(49球)を投げ、被安打1、無失点、5奪三振と快投して8対1での勝利に貢献。一方、全試合で打点をあげた打撃でも4試合で打率.500、1本塁打、出塁率.684、長打率1.000、OPS1.684と図抜けたスタッツを記録した。

 圧倒的なパフォーマンスを見せつけた大谷。今大会の主役候補として開幕前から注目を集め、対戦相手からの警戒も強まるなかで、これだけの活躍を見せつけるのだ。もはや驚く以外にない。

 では、実際に対峙したライバル国の関係者は大谷をどう見たのか。メジャーリーグでの指導者経験も誇り、今大会で唯一、「投手・大谷」とも対峙している中国のディーン・トレーナー監督は「我々は果敢に向かっていったが、ショウヘイはショウヘイだった。本当にいい球をたくさん見させられた」と脱帽。

 さらに村上宗隆を前に大谷へ申告敬遠を行なった韓国のイ・ガンチョル監督は「あの状況でオオタニに大きな一発を打たれたら、試合が終わると思った。最も警戒するべきは彼」と傑出した存在感を認めるように語った。
 
 一方で大谷の特大アーチを被弾したオーストラリアのデービッド・ニルソンは1対7で敗れた12日の試合後に「オオタニの500フィート級のホームランが勝負を分けた」と明かし、「勝つチャンスはなかった」と漏らした。

 そして極めつけは、チェコのパベル・ハジム監督だ。実際に対峙した感想として「オオタニの素晴らしいプレーと、あの笑顔をもって楽しんで野球をしている様子を、私たちの国にも、全世界にも見せたい」と語った指揮官は、球界における最大級の賛辞も贈った。

「オオタニは新たなベーブ・ルースだ。間違いないよ」

 これまでも多くの称賛を集めてきた大谷。その異能ぶりはプールBの各国首脳陣をやはり悩ませ、驚かせた。

取材・文●羽澄凜太郎(THE DIGEST)

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