打倒・侍に“カルチョの国”が燃えている。目下開催中のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で快進撃を続けるイタリア代表だ。16日には準々決勝で日本代表と対戦する。
今大会のイタリアは、全チームが2勝2敗で並ぶ大混戦となった1次リーグ・プールAを勝ち抜いてきた。デビッド・フレッチャー(ロサンゼルス・エンジェルス)やニック・ロペス(カンザスシティ・ロイヤルズ)といったメジャーリーガーも擁するアッズーリ(イタリア代表の愛称)は、欧州の雄としての地力を発揮していると言っていい。
しかし、準々決勝で対峙する相手は強大だ。1次リーグ(プールB)を4戦全勝で勝ち上がってきた侍ジャパンは、大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)やダルビッシュ有(サンディエゴ・パドレス)を筆頭としたスター軍団。「史上最強」の呼び声も高く、優勝候補の一角にもあげられている。
イタリア球界にとっては、史上初の4強入りが懸かる文字通りのビッグゲーム。それだけに一部の国内メディアで取り上げられてもいる。伊スポーツ専門サイト『OA Sport』は、この日本戦を「まさに『ダビデとゴリアテの戦い』になる。それほどの強大な相手に我々は挑戦するのだ」と紹介。旧約聖書『サムエル記』の逸話に出てくる物語に例えつつ、侍ジャパンがいかに強いのかをレポートしている。
「もちろん、我々が“少年ダビデ”だ。アジアの日出づる国は、キューバ、パナマ、台北、オランダよりもはるかに強力なロースターを擁している。とくにショウヘイ・オオタニとユウ・ダルビッシュは異次元の存在だ。前者は投手と打者の両方で活躍ができ、後者は36歳でありながらメジャーリーグのバッターを震え上がらせている投手だ。つまりイタリアにとって、日本に勝つというタスクは途方もないものなのだ」
優勝候補を討ち果たす厳しさを説いた同メディアは、レポートを次のように結んでいる。
「スポーツに不可能はない。だが、揺るがない価値観や差というものがある。野球における日本というのはまさにそうなのだ。したがって、イタリアが勝てば、それは真の奇跡であり、WBCという大会史上で永遠に語られるサプライズになる。イタリアに失うものは何もなく、得るものばかりだと考え、気楽にフィールドに立つべきだ」
イタリアは、ヨーロッパ、いや世界でも有数なサッカー大国だ。国内では「野球はよくわからない」「ルールすら知らない」という国民が大半だ。だからこそ日本を倒し、ビッグサプライズを起こす意味は大きい。アッズーリが燃えている。
構成●THE DIGEST編集部
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しかし、準々決勝で対峙する相手は強大だ。1次リーグ(プールB)を4戦全勝で勝ち上がってきた侍ジャパンは、大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)やダルビッシュ有(サンディエゴ・パドレス)を筆頭としたスター軍団。「史上最強」の呼び声も高く、優勝候補の一角にもあげられている。
イタリア球界にとっては、史上初の4強入りが懸かる文字通りのビッグゲーム。それだけに一部の国内メディアで取り上げられてもいる。伊スポーツ専門サイト『OA Sport』は、この日本戦を「まさに『ダビデとゴリアテの戦い』になる。それほどの強大な相手に我々は挑戦するのだ」と紹介。旧約聖書『サムエル記』の逸話に出てくる物語に例えつつ、侍ジャパンがいかに強いのかをレポートしている。
「もちろん、我々が“少年ダビデ”だ。アジアの日出づる国は、キューバ、パナマ、台北、オランダよりもはるかに強力なロースターを擁している。とくにショウヘイ・オオタニとユウ・ダルビッシュは異次元の存在だ。前者は投手と打者の両方で活躍ができ、後者は36歳でありながらメジャーリーグのバッターを震え上がらせている投手だ。つまりイタリアにとって、日本に勝つというタスクは途方もないものなのだ」
優勝候補を討ち果たす厳しさを説いた同メディアは、レポートを次のように結んでいる。
「スポーツに不可能はない。だが、揺るがない価値観や差というものがある。野球における日本というのはまさにそうなのだ。したがって、イタリアが勝てば、それは真の奇跡であり、WBCという大会史上で永遠に語られるサプライズになる。イタリアに失うものは何もなく、得るものばかりだと考え、気楽にフィールドに立つべきだ」
イタリアは、ヨーロッパ、いや世界でも有数なサッカー大国だ。国内では「野球はよくわからない」「ルールすら知らない」という国民が大半だ。だからこそ日本を倒し、ビッグサプライズを起こす意味は大きい。アッズーリが燃えている。
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