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「最弱プールで惨敗した」3大会連続の早期敗退で“衰退危機”に直面する韓国野球に母国メディアが警鐘!「少年野球の根幹が壊れる」【WBC】

THE DIGEST編集部

2023.03.16

日本の対抗馬と見られていた韓国だが、1次ラウンドを2勝2敗で終えて敗退を余儀なくされた。(C)Getty Images

 ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)はいよいよ一発勝負の準々決勝ラウンドがスタート。水曜日のゲームではオーストラリアがキューバを最後まで苦しめ、3対4で敗れたものの好勝負を繰り広げた。

 一方、3大会ぶりのベスト4進出を狙った韓国代表は1次ラウンド敗退を余儀なくされた。初戦でオーストラリアに敗れると、続く日本戦では3対14の大敗。チェコと中国に連勝してシード権を失う最下位こそ免れたが、2勝2敗の3位という結果を不本意という他ないだろう。これで3大会連続の早期敗退だ。

 火曜日に帰国した選手団だが、地元ファンやメディアの反応は冷ややかだった。空港でファンへの感謝や挨拶もなく立ち去った選手たちに苦言を呈するメディアも多く、批判の矢面に立たされている。

 そんななか、韓国メディア『EDaily』は「荒廃する野球界。今こそ"野球白書"を作ろう」と題して、韓国野球の衰退を危惧するコラムを掲載した。

 同メディアはまず、今大会を「最弱プールを勝ち抜けなかった惨敗」と位置付けた。「弱小の中国とチェコに勝っただけで、一枚下と考えられたオーストラリアには衝撃的な敗北を喫した。そして"ジャンケンでも負けたくない"日本に対しては4対13というスコアでひざまずいたのだ」と手厳しく、「言い訳の余地はない。最高級ホテルに韓国料理専属の料理人まで用意した。全選手にタブレットPCを提供し、戦力分析まで容易にできるように支援したにも関わらずである」と吐き捨てた。

 日本、オーストラリア、中国、チェコと同居したプールBを「韓国と日本を除けば、残り3か国の戦力は低いと言わざるを得ない。今大会最弱のプール」と評した。台湾とオランダが敗退したプールA、アメリカを擁して接戦続きのプールC、そしてドミニカ共和国、プエルトリコ、ベネズエラによるハイレベルな三つ巴のプールDと比較。「すべては韓国による低調なパフォーマンスが敗退の原因。だからこそファンの失望も大きかった」と論じる。
 
 韓国代表の凋落は2015年のプレミア12優勝以降に始まったと指摘。代表選手たちの技量や責任感の低下、指揮官の経験不足など要因を羅列しつつ、外にばかり目を向けているKBO(韓国野球委員会)のスタンスを疑問視する。「球団の利益ばかりを追求し、近視眼的な改革が繰り返されてきた。その結果、韓国野球は競争からますます遅れている」と嘆く。

 さらに『EDaily』は国内における野球人気の低迷は、次に育つタレントの芽をも摘むと警鐘を鳴らす。「韓国野球が問題の中心を掴めずに放置すれば、KBOリーグの根幹である少年野球も壊れてしまう。すでに野球に代わってサッカーや他の人気スポーツに流れる子どもたちが増えているのだ」と記した。

 そして最後には「KBOと球団など野球界全体が真剣に顔を合わせて議論しなければならない。今すぐ現実を受け入れ、問題点を指摘し合い、未来を準備する"野球白書"を作ろう」と呼びかけ、「もう一度このような痛みを繰り返さないためには、失敗から得る教訓がなければならない」として、メディアを含めて韓国野球界で文句を言い合うだけでは発展は見込めないと断じた。

構成●THE DIGEST編集部

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