現地時間３月15日、ワールド・ベースボール・クラシック（WBC）の１次ラウンドで前回王者アメリカ代表がコロンビア代表を３対２で下し、プールCの２位で準々決勝進出を決めた。

　初回に主将のマイク・トラウト（エンジェルス）の三塁打、ポール・ゴールドシュミット（カーディナルス）の四球で１死一、三塁の好機を迎えたアメリカだが、ノーラン・アレナード（カーディナルス）が三塁併殺打に打ち取られ無得点のまま終わった。

　３回、ムーキー・ベッツ（ドジャース）が右前打で出塁すると、バッテリーエラー間に二塁に進塁。このチャンスにトラウトが応え、センター前に弾き返すタイムリーヒットを放ち、先制点を挙げた。

　しかしその裏、先頭打者オスカー・メルカド（カーディナルス）にセンター頭上を越える２塁打を放たれると、進塁打と犠飛で同点とされた。さらに２死無塁から内野安打で出塁を許すと、レイナルド・ロドリゲスにフェンス直撃の適時二塁打で１対２と逆転された。
  　2017年王者は、このままでは終われない。５回、四球とワイルドピッチで無死二塁としたアメリカ。１死からベッツの左前打でランナーは三塁へ進塁。ベッツは快速を飛ばし、二、三塁とチャンスを広げた。そして頼れる主将が５番手右腕ジャシエル・ヘレラの甘いスライダーをしっかりと捉え、２点タイムリーで再逆転に成功。

　５回裏からは、アメリカの継投策がはまった。ダニエル・バード（ロッキーズ）、デビッド・ベッドナー（パイレーツ）、ジェイソン・アダム（レイズ）、デビン・ウィリアムズ（ブルワーズ）、ライアン・プレスリー（アストロズ）らリリーフ投手陣が、１点差を守りきった。

　なんとか１次ラウンドを突破したアメリカ。現地18日にプールD首位通過のベネズエラとベスト４進出をかけて激突する。

構成●THE DIGEST編集部

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