まさに千両役者の面目躍如だった。

　現地３月21日、ワールド・ベースボール・クラシック（WBC）の決勝が開催され、日本代表がアメリカを３対２で撃破。14年ぶり３度目の優勝を果たし、マイアミのローンデポ・パークで歓喜を爆発させた。

　１点リードで迎えた９回裏、クローザーとしてマウンドに上がったのが大谷翔平だった。先頭打者に四球を与えるも後続を併殺打に打ち取ってチェックメイト。ここで迎えたのはエンジェルスの盟友でアメリカの主砲であるマイク・トラウトだ。最後は切れ味抜群のスライダーで三振に切って取り、侍ジャパンの世界制覇を確定させた。
  　韓国メディア『Edaily』は「完璧な選手たちがなし遂げた完璧な勝利」と日本代表を称えつつ、「それでも、やはり大谷の、大谷による、大谷のための完璧な舞台だった」と絶賛。「大会を通して誰もがグラウンド後の振る舞いを含めて、偉大なる大谷に圧倒され続けた。決勝ではダグアウトとブルペンを行き来する姿もあったが、我々は世紀の大一番で、信じられない非現実的な光景を目の当たりにしたのだ」と驚きを隠せない。

　そして、「表彰式で大谷は大会ＭＶＰに選出された。異論など皆無だ。ユニホームにはスライディングした際についた土がびっしり。どこまでも絵になる男である」と最後まで褒め称えた。

構成●THE DIGEST編集部

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