まさに日本中がお祭り騒ぎだ。侍ジャパンの快挙に祝福ムードが広がっている。

　現地火曜日、ワールド・ベースボール・クラシック（WBC）の決勝が開催され、日本代表は宿敵・アメリカと対戦。１点を争う好ゲームは日本が３対２でリードしたまま９回裏に突入する。ここでマウンドに立ったのが“守護神”大谷翔平だ。最後の打者となったマイク・トラウトを鮮やかなスライダーで三振に斬って取り、14年ぶり３度目となるWBC制覇を手繰り寄せた。

　まるでドラマのような日本の戴冠劇を興味深く報じたのが、韓国メディア『イルガン・スポーツ』だ。「漫画野球、筋書きのないドラマの主人公を演じたのはやはり大谷だった」と題して、次のようにレポートしている。

「日本代表は史上最強チームの呼び名に相応しく、７戦全勝で頂点に駆け上がった。完璧と形容していい勝ちっぷりで、決勝のアメリカ戦でも投打ががっちりと噛み合った。そんななかでも異彩を放ったのが大谷だ。なんと誰もが驚くリリーフで登場し、“二刀流”でトラウトとの豪華対決を制してゲームを閉めたのである。スーパースターは漫画野球の真髄を見せつけた。
  　打っては打率0.435（23打数10安打）で１本塁打８打点９得点を記録し、このうち安打数と得点数が大会最多。投げては３試合で登板して２勝１セーブ、防御率1.52、平均自責点1.86点で今大会最多のイニング数（9.2回）を叩き出した。圧倒的な貢献である」

　そして同メディアは「大谷が大会MVPに選ばれたのは当然の結果だ。日本代表が繰り広げた筋書きのない名作。大谷だからこそ、最後まで主人公を張れたのだ」と評して称えた。

構成●THE DIGEST編集部

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