侍ジャパン

偉才・大谷翔平から快心ヒットも「本当に嫌な相手だった」と本音をポツり。元楽天助っ人の“超逸材息子”が対戦を回顧

THE DIGEST編集部

2023.03.25

WBCでの激闘を終え、エンジェルスに合流した大谷。“復帰戦”となるマウンドでは興味深い対決が実現していた。(C)Getty Images

 稀代の天才との対戦を終えたトッププロスペクトに熱視線が注がれた。

 キッカケとなったのは、現地3月24日にアリゾナ州テンピにある球団施設で行なわれた大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)の調整登板だった。

 ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の制覇からほどなくしてエンジェルスの春季合宿にふたたび合流した大谷は、この日にアリゾナ・ダイヤモンドバックスの1Aチームを相手に投球。試合後に本人が「自分のやりたいことをまず優先して、ゲームに入るという感じでした」と語ったマウンドは4回2/3を投げ、被安打4、1失点、8奪三振、1四球と上々の内容で、3月30日(現地)に迎えるオークランド・アスレティックスとの開幕戦登板に期待を持たせた。

 この大谷とマイナーチームと対戦で注目を集めたのが、ライト前にヒットを放ったドリュー・ジョーンズだった。
 
 彼がなぜ大きな注目を集めたのか。なにを隠そう彼は元楽天の助っ人で、メジャーリーグで10度のゴールデングラブ賞を手にした名手アンドリュー・ジョーンズの息子で、22年のドラフトで全体2位指名を受けた逸材なのだ。

 元スーパースターの息子と「唯一無二の二刀流戦士」が対峙する――。MLB公式の試合中継もなかった一戦で、ひそかに実現した注目のマッチアップだっただけに、米メディアも沸いたのだ。

 はたして、勝負は大谷からヒットを放った19歳に軍配が上がった。だが、当人は決して楽な勝負ではなかったようだ。試合後に自身のツイッターを更新したD・ジョーンズは「彼(大谷)は本当に嫌な相手だったけどね……」とヒットを放った動画を投稿。そして、続けざまにスライダーで空振り三振を喫したシーンをツイートし、「ほらね、言ったでしょ」と振り返ってみせた。

 なにはともあれ、球界ナンバーワンと称される偉才との対決は、D・ジョーンズにとって重要な出来事になったようである。

構成●THE DIGEST編集部

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