現地時間４月１日、オークランド・アスレティックスの藤浪晋太郎は、本拠地で行なわれたロサンゼルス・エンジェルスとの開幕２戦目に先発登板すると、２回１／３（55球）を投げ、被安打５、４奪三振、与四球３、８失点で降板。そのままチームも１対13の完敗を喫し、注目のメジャーデビュー戦はほろ苦い結果に終わった。
【動画】藤浪晋太郎の92マイル（約148キロ）の“えぐいスプリット”

　最速99マイル（約159.3キロ）の速球にスプリットを織り交ぜ、２回終了時点まで完全投球を披露していた藤浪。しかし３回、先頭のルイス・レンヒーフォに四球を与えると、そこからは思うように制球が定まらず。無死満塁から大谷翔平にフェンス直撃の弾丸ライナーを許すなど、いわゆる“炎上”での降板を余儀なくされたのだ。

　MLB公式サイトによると、エンジェルスの指揮を執るフィル・ネビン監督は試合後、メジャーデビューを果たした藤浪のピッチング内容について分析。「スプリングトレーニングからフジナミのテープを見ていると、ストライクに入るような変化球がそれほど多くなかったが、今日はしっかりストライクに入っていた」とその印象を語っている。

　さらに、「最初の２イニングで彼のポテンシャルを目の当たりにした」と称賛のコメントを続けると、「ただ、彼が少しずつストライクゾーンを外す可能性があることは承知していたので、粘り強く、自分たちのアプローチを貫いていく必要があった」とコメント。一方、エンジェルス打線に関しては、「オフェンスに不安はない」と振り返っていた。
  　これで防御率は30.86。最高の立ち上がりを見せていただけに、悔しいデビュー戦となった藤浪だが、果たして次回登板では課題をどのように修正していけるだろうか。今後のパフォーマンスからも目が離せない。

構成●THE DIGEST編集部

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