その一挙手一投足で日々話題を提供する大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)。現在のメジャーリーグで唯一無二の二刀流を貫く天才には、メディアやファンからさまざまな賛辞が絶え間なく寄せられている。
無論、現役選手たちも羨望の眼差しを向ける。現地4月4日にMLBの公式ネットワークチャンネル『MLB Network』のハイライト番組「The Walk Off」にゲスト出演したトロント・ブルージェイズの若手右腕アレック・マノーアは「今さらだけど彼はマジで最高だよ」と脱帽。そして、次のように続けた。
「WBCでも凄かったよね。日本でもかなりの人たちが彼のプレーを見たんでしょ? その事実が価値を証明していると思う。とくに決勝は間違いなく誰もが見た。明らかに球界の中心にいるよ」
マノーアもメジャー2年目にして「ブルージェイズのエース」と称される剛腕だ。しかし、そんな25歳をしても、大谷は異次元の存在だという。「彼は何度か対戦してきたけど……」と前置きしたうえで、自らの実体験をもとに天才の凄みを語った。
「ある対戦の時には、スカウティングレポートで『オオタニにはスライダーを投げるな』と言われていたんだ。でも、俺は自分に自信もあった。だから、『俺のスライダーが通じないなんてどういうことだよ』って感じで、2ストライクからスライダーを投げたんだ。そしたら案の定、ホームランを打たれたよ」
SNSで魅せる歯に衣着せぬ物言いが人気を博するマノーア。それだけに彼の言う「オオタニは本当に凄い」はお世辞ではないだろう。さらに「どのコースに来ても打てるし、何よりも皆が思っている以上に身体がデカい。(ストライクゾーンを)外したと思っても、バットが届いてしまうんだ。マジで非現実的な存在だよ」と続ける25歳は、大谷のタフさにも賛辞を送った。
「彼の凄みを簡単に示す話があるよ。それは昨年、直接対決をした時のことだ。俺らは7回以上を投げて、お互いに100球を超える球数を投げていたんだ。それで次の日に俺は軽い練習と腕のケアで終わらせた。でも、彼は違う。平然と先頭打者として試合に出ているんだよ。これがやっていることの凄さを物語っているでしょ」
いまや味方だけでなくライバルでさえも当たり前のように認める大谷。その活躍には、まだまだ注目していきたい。
構成●THE DIGEST編集部
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いまや味方だけでなくライバルでさえも当たり前のように認める大谷。その活躍には、まだまだ注目していきたい。
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