驚きの一打が観客を沸かせた。

　現地４月７日、本拠地でのトロント・ブルージェイズ戦でロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平は「３番・指名打者」で先発出場。４打数２安打で、４月２日のオークランド・アスレティックス戦以来となるマルチヒットを記録した。
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　相手先発のクリス・バシットから２三振を喫して迎えた５回の第３打席に鮮やかなライト前ヒットを放ってみせた大谷が、最も大きな歓声と注目を集めたのは８回の第４打席だった。

　チームが１点ビハインドで迎えた同回に先頭打者として打席に入った大谷は、相手３番手のエリック・スワンソンと対峙。徹底したアウトコース攻めとスプリッター中心の配球に苦しみながらも７球も粘ると、カウント２-２から投じられた外角真ん中に投じられた86.3マイル（約138.8キロ）のスプリッターを捉える。
  　この時、大谷は打席内で及び腰のような形になり、完全に体勢を崩されていた。にもかかわらず、101.6マイル（約163.5キロ）で打ち出された打球はライナーでライトフェンスに直撃。ホームランまでおよそ１メートルの当たりとなったのだ。

　悠々と二塁に到達した大谷。観客を熱狂させた日本人スラッガーの生み出した無死二塁の絶好機を活かせなかったチームは３対４で敗戦したが、桁違いのパワーを見せつけた一打への反響は相次いでいる。

　日々ありとあらゆる野球のデータを収集している米会社『Codify』は、公式ツイッターを更新。インパクトの瞬間を収めた動画とともに「このスイングでオオタニはライトフェンス直撃のヒットを打てる」と絶賛。さらに米メディア『The Athletic』などに寄稿しているブレント・マグワイア記者も「ショウヘイ・オオタニはあんなスイングで同点ホームランを打つところだった。彼はスーパーヒューマン（超人）のような強さを持っているんだ」と、図抜けた身体能力を褒めちぎった。

　卓越した打撃センスと持ち前のパワーを発揮した大谷。明日以降の戦いでは、彼の奮闘がチームの勝利に結びつくだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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