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MLB

大粒の雨で長時間の中断に振り回された大谷翔平。2回31球1失点で降板も吉田正尚との”侍対決”は空振り三振で軍配!

THE DIGEST編集部

2023.04.18

今季3勝目を懸け、レッドソックス戦に先発登板した大谷。(C) Getty Images

今季3勝目を懸け、レッドソックス戦に先発登板した大谷。(C) Getty Images

  現地4月17日、ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平が、敵地でのボストン・レッドソックス戦に「2番・投手兼指名打者」でスタメンに名を連ねた。ボストンマラソンの影響で試合開始が午前11時10分だったが、降雨のため遅れ午後0時6分にプレイボールした。

 今季4試合目の先発登板となった大谷。マウンドに上がる前に、まずバットで先制の口火を切った。第1打席でいきなり初球を中安打。前日に連続出塁が36試合で止まったが、この日は初回から出塁した。

 続くテイラー・ウォードが死球で1死一、二塁にすると、4番のハンター・レンフローがレッドソックスの先発ブライアン・ベロが投じた2球目のシンカーを捉え、グリーンモンスターを軽々と超える3ランホームランでエンジェルスが早くも3点を先制した。さらに内野ゴロの間に1点を追加し、いきなり4点をリードした。

 その裏、打線の援護をもらった大谷は気温10度と冷え込むなかマウンドに上がったが、この日も課題のコントロールに苦しんだ。先頭打者に1球もストライクが入らず簡単に四球を与えると、続くラファエル・デバースには2球連続暴投で三塁までランナーを進められる。

 結局、次のバッターの遊ゴロの間に1点を失った大谷。2アウトで迎えると、「4番・指名打者」でスタメン入りした吉田正尚との”侍ジャパン対決”が実現した。2球連続スイーパーでストライクを取ると、緩いカーブをはさみ、カウント1-2から最後は158キロのストレートで空振り三振を奪い、侍対決の第1打席は大谷に軍配が上がった。
 
 2回表。無死一塁で早くも第2打席が回ってきた大谷は、カウント2-0から3球目のスライダーをライト前に運び2打席連続安打。一、三塁とチャンスを広げる。続くレンフローが遊ゴロの間にランナーが生還し、エンジェルスが1点を追加。5対1と点差を広げた。

 その裏のマウンドに上がった大谷。ここで大粒の雨が降り出し、グラウンド整備で一時中断に。その間、大谷はマウンドで濡れたまま立たされた。

 試合再開となったが、ここで大谷にさらなる不運が。今度は「ピッチコム(捕手との通信装置)」に不具合が発生。ベンチに向かって「聞こえない」とアピールして新しい機器と交換するトラブルもあったが、二刀流スターは慌てず2つの三振を奪いゼロに抑えた。

 3回表、エンジェルスの攻撃中にまたも雨が強く降り出し、グラウンドにはシートが敷かれ、1時間以上の中断となった。天気がようやく回復して試合は再開したが、3回裏のマウンドにはタッカー・デビッドソンが上がり、背番号17は2回で降板となった。

 大谷は31球を投げ、3奪三振、四球1、無安打、失点1。天気に振り回され、不完全燃焼でマウンドを降りた。試合は3回表を終わり、エンジェルスが5対1でリードしている。

構成●THE DIGEST編集部

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