唯一無二の二刀流をメジャーリーグという至高の舞台で続けている大谷翔平（ロサンゼルス・エンジェルス）。かつて誰もが「現球界では不可能だ」とした挑戦を容易くやってのけているように見せる天才は、いまや“野球の本場”でも羨望の眼差しを向けられる。

　そんな大谷の人気ぶりを物語る出来事が話題となった。現地４月16日に敵地フェンウェイ・パークで行なわれたボストン・レッドソックス戦後、帰路につく29歳のサムライを一目見ようと、エンジェルスの移動車の前にかなりの人だかりができたのである。

　この様子をエンジェルスの地元局『Bally Sports West』のリポーターであるエリカ・ウェストンさんがSNSで拡散。すると、日本語で「大谷」と書かれたプラカードやユニホームを手にする老若男女問わない人々の姿が大きな反響を呼んだ。
  　文字通り万人から愛される大谷。彼の影響力はやはり異次元と言えるのかもしれない。事実、ボストンで起きた異例の光景を目の当たりにした識者たちからは驚きとともに、図抜けた存在感への賛辞が集まった。

　米メディア『The Athletic』のジョーダン・ムーア記者が「驚くべきことに全員がオオタニを待ち望んでいるのだ」と指摘。さらに米スポーツ専門局『FOX Sports』でプロデューサーを務めるジェイミー・ガスリン氏は「オオタニが活躍するのは素晴らしい」と、敵チームには辛辣なレッドソックス・ファンがいるボストンで起きた“稀な光景”に振り返った。

　敵地に行こうが、多く人々から尊敬と注目を集める大谷。常に真摯に野球に向き合ってきた彼が二刀流で築き上げた価値はやはり唯一無二だと言えよう。

構成●THE DIGEST編集部

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