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MLB

ホームランボールを投げ返した少年は若き日のオホッピーだった!熱烈ヤンキースファンだった頃の発掘映像が話題沸騰<SLUGGER>

SLUGGER編集部

2023.04.19

開幕から正捕手の座をつかみ取り、攻守に健闘しているオホッピー。ファン人気も上昇中だ。(C)Getty Images

開幕から正捕手の座をつかみ取り、攻守に健闘しているオホッピー。ファン人気も上昇中だ。(C)Getty Images

 エンジェルスで開幕から正捕手を務める23歳のローガン・オホッピー。昨年夏にフィリーズからトレードで移籍してきた彼は、ここまでチーム最多タイの4本塁打を放つなど打撃好調。加えて、守備でも投手陣から高い評価を集めている。

 開幕3戦目でメジャー初本塁打を放った際、記念ボールを空港までの移動のバスに忘れてしまったことで話題を集めたオホッピー(ボールは無事に帰ってきた)だが、また新たなエピソードが“発掘”されて注目を浴びている。

 現地18日、MLB公式は5年前のある映像を紹介した。18年4月6日、ヤンキース対オリオールズ戦の映像だ。初回、マニー・マチャド(現パドレス)がヤンキース先発のCC・サバシアからレフト二階席に届く特大アーチを放つと、ある若いファンが左手を伸ばして見事にキャッチ。ヤンキースのキャップとジャージに身をまとっていたこのファンこそ、当時18歳のオホッピーだったのだ。

 オホッピーはニューヨークのロングアイランド近郊の出身。デレク・ジーターに憧れる熱烈なヤンキースファンとして育ち、ヤンキー・スタジアムにも足繁く通っていた。
 
 彼が熱狂的なファンであったことは、映像からも読み取れる。ホームランを見事にキャッチした彼は、友達とハイタッチした直後、迷わずそのボールをフィールドに投げ返したのだ。ボールはノーバウンドで二塁ベース近くまで到達し、審判が回収。捕手としての強肩をアピールした形にもなった。

 敵選手が打ったホームランボールをフィールドに投げ返すことで、愛するチームへの忠誠心をアピール(?)するのはアメリカ独特のファン文化。ボールを投げ返さない場合は、周りのファンからブーイングを浴びることになる。ヤンキースをこよなく愛するオホッピーはもちろん、そんなことはしなかった。

 オホッピーによると、その日は「携帯電話が鳴りやまず、残りの試合を見ることができなかった」とのこと。2ヵ月後、彼はドラフト23巡目でフィリーズに指名され、プロとしての第一歩を踏み出すことになる。

 あれから5年、メジャーリーガーとして憧れの地に凱旋したオホッピー。万感の思いだったに違いない。

構成●SLUGGER編集部
 
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