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MLB

「最も狂った試合だ」再びの“投壊”に米記者も嘆き! 5発被弾のエ軍左腕は「何が起きたか分からない」と吐露

THE DIGEST編集部

2023.04.25

大谷を軸とした打線は13安打10得点と奮闘した。が、投手陣が“援護”を活かしきれずにエンジェルスは敗れた。(C)Getty Images

大谷を軸とした打線は13安打10得点と奮闘した。が、投手陣が“援護”を活かしきれずにエンジェルスは敗れた。(C)Getty Images

 悪夢の14連敗を喫した昨季のような停滞感がロサンゼルス・エンジェルスを取り巻いている。現地4月24日に本拠地で行なわれたオークランド・アスレティックス戦では、壮絶な乱打戦の末に10対11で敗戦。またしても守備の脆さを露呈する形となった。

 味方であるはずのファンから向けられた無情なブーイングがチームの不安定さを物語るようだった。

 この日は先発のホセ・スアレスが序盤3回で5発を被弾して7失点を喫する最悪のスタートとなったエンジェルス。それでも打線が奮起して6回に追いつくと、続く7回にはブランドン・デュルーリーのタイムリーツーベースで逆転に成功する。

 がしかし、一気に勝ち星をもぎ取れないのが今のチーム。最終9回に4番手のハイメ・バリアが押し出しの四球で同点とされると、タイブレーク方式となった10回には3失点で突き放された。
 
 投打が噛みあわないもどかしい内容には、選手たちにブーイングを浴びせたファンはおろか、現地記者たちも嘆きの声を上げている。

 米メディア『The Athletic』でエンジェルス番を務めているサム・ブラム記者は「エンジェルスは延長10回の末に10対11で敗れた。またもやとんでもなくめちゃくちゃな試合だった」と糾弾。さらに「ホセ・スアレスが5本塁打を許した。チームは反撃をしたが、その後にブルペンが全てを台無しにした。いまやこれは1つのパターンになりつつある」とゲーム終盤に起きる“投壊”が定番化しつつある状態を憂いた。

 また、MLBのブレント・マグワイア記者も「最近の記憶の中で最も狂ったエンジェルスの試合のひとつだ」と指摘。乱高下した勝利確率をパーセント化したチャートを示したうえで、「もう起こったことを全て要約するのは難しい」と嘆いた。

 序盤にゲームを組み立てらずに降板したスアレスは試合後に「正直に言って、何が起きているのかがわからない」と吐露。こうした状況を見る限り、9年ぶりのプレーオフ進出は遠のくばかりな気がして仕方がない。

構成●THE DIGEST編集部

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