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MLB

またも「なおエ」。ブルペン陣の“完全崩壊”にエ軍番記者も嘆き「5イニングで5本塁打、7失点、1点リードも保てない」

THE DIGEST編集部

2023.04.25

エンジェルスの先発スアレスは5回まで被本塁打5、7失点を喫した。(C) Getty Images

エンジェルスの先発スアレスは5回まで被本塁打5、7失点を喫した。(C) Getty Images

 現地4月24日、ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平は本拠地でのオークランド・アスレティックス戦に「3番・指名打者」で先発出場。5点リードされた6回に大谷は同点のきっかけとなる二塁打を放ち、チームは同点に追い付くも投手陣が11失点と大崩壊。エンジェルスは延長戦で10対11で競り負け、借金1となった。

 またも「なおエ」と揶揄されても仕方ないほどの大惨敗を喫した。先発のホセ・スアレスが3回までに5本のホームランを食らい7失点。その後、6回に打線が逆転するが勝利目前の9回に悪夢が待っていた。

 8回途中からマウンドに上がった3番手アンリュー・ウォンツが2四球で無死一、二塁のピンチを招き、継投したハイミー・バリアが1死満塁から押し出し四球で同点とされ、エンジェルスは逃げ切りに失敗。延長戦に突入した。

 10回の守備では、無死二塁から二ゴロをルイス・レンヒーフォが三塁へ送球。これをサードのアンソニー・レンドーンのタッチが空振りとなり無死一、三塁とピンチが拡大。守備に乱れが生じ、アスレティックスに3失点を喫した。

 その裏、エンジェルスはブランドン・デュルーリーがこの試合2本目の第3号2ラン本塁打を放って1点差。なおも1死一、二塁と攻め立てるも、マイク・トラウトが三ゴロに倒れ試合終了。あと一歩及ばなかった。
 
 投手陣が崩壊し、勝利寸前で逆転負けを喫した。このもはやお馴染みとも言える光景を現地記者も嘆いている。MLB公式サイト『MLB.com』にも寄稿しているエンジェルス番記者レット・ボリンジャー氏は「エンジェルスが10回に3失点した後、トラウトが三ゴロに倒れ試合が終了した。なんてワイルドな試合なんだ」と呟き、「スアレスは5イニングで5本塁打を打たれ7失点を許した。逆転したのに、エンジェルスは9回の1点リードも保てなかった」とブルペン陣の完全崩壊に意気消沈していた。

 他にも、米スポーツブックメーカー『Draft Kings』などに寄稿しているガリオン・ソーン氏は「野球のルール上、この試合はエンジェルスまたはアスレティックスのどちらかが、このゲームに勝たなければならない」としたうえで、「彼らの今シーズンの成績を考えると、どちらも勝つのは容易いことではないようだ」と大味なゲームに加え、両チーム27安打、8本塁打が飛び出す乱打戦を生み出した脆弱なブルペン陣を皮肉った。

 好調な打線とは別に、改めてブルペンの問題点が露呈したエンジェルス。今季5勝13敗でアメリカン・リーグ西地区最下位に沈むアスレティックス相手に痛い1敗となった。

構成●THE DIGEST編集部

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