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「3失点以上は2回だけだ」ダルビッシュ有の堅実な投球を米メディア称賛! 今季最少80球で降板も指揮官は「安全策に過ぎない」と強調

THE DIGEST編集部

2023.05.13

ツインズ戦で6回を投げ、被安打4,7奪三振、2失点と好投したダルビッシュ。勝利はつかなかったが、次戦につながるピッチングだった。(C) Getty Images

 サンディエゴ・パドレスのダルビッシュ有は現地時間5月11日、敵地でのミネソタ・ツインズ戦に先発登板した。この日は2回、4回に複数安打を打たれるも、その2イニング以外では三者凡退に抑えており、スターターとして無難にゲームを作った。

【動画】「これはエグい」ダルビッシュが投じた2種類の変化球
 6回を投げ、ツインズのカイル・ファーマーのソロ本塁打を含む4安打2失点、7奪三振、2四死球でマウンドを降りている。しかし、降板時に得ていた勝ち投手の権利は、その直後の7回に味方の救援陣が3点を失い逆転を許したことで消滅、チームも3対5で敗れている。ダルビッシュには勝敗は付かなかった。

 今季7度目の登板でも6回2失点とゲームをまとめたダルビッシュ。しかし粘投をみせながら、今季最も少ない80球でマウンドを降りたことで、パドレス・ファンの中では少なからず困惑の声が挙がったことが現地メディアにて伝えられているようだ。

 米スポーツメディア『Fan Nation』ではゲーム翌日の5月12日、この日の投手リレーに関してパドレスのボブ・メルビン監督が語ったコメントを紹介している。

 トピックでは「ダルビッシュが7回までに降板した理由について、多くのパドレス・ファンは当初困惑していた」として、投手交代についてのファンの反応を報じており、その上で「ボブ・メルビンが(2番手の)ハニーウェルを早々にマウンドに上げたのは、腕の張りが理由であったことが明らかになった」と記している。続けて「幸い、メルビンもダルビッシュも、7回以降に出場しないという判断は、36歳のための安全策に過ぎなかったと明かしている」と続け、深刻なアクシデントではないことを強調した。

 さらに記事では、以下のように指揮官のコメントを伝えている。
「『彼は次の先発には問題ないだろう』とメルビンは言った。『ただ、彼が100%ではないと思うのであれば、7回から登板させる必要はないと思っただけだ』」

 また、同メディアも「今シーズン、パドレスにとって非常に堅実な投球をしており、現在、防御率3.16を記録し、1試合で3点以上与えたのは2回だけである」とここまでの背番号11の成績を評した。

 他にもダルビッシュ自身が、試合前から腕の張りを感じていたとして「安全を優先し無理をしないという判断になった」との言葉も紹介されている。白星は逃したものの、現地メディアの評価は高く、指揮官からの信頼は変わらない。次回登板でも、パドレス投手陣の大黒柱としての投球を披露してくれるはずだ。

構成●THE DIGEST編集部


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