ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平は敵地でボルティモア・オリオールズと対戦。「３番・投手兼指名打者」で先発出場し、今季９試合目の二刀流で臨んだ。

　米球界で異彩を放つ二刀流スターは、この日バットで球場を大いに盛り上げた。初回の第１打席は四球。１点ビハインドの３回に右安打を放ち、３試合連続安打。大谷のヒットをきっかけにエンジェルスはこの回２点を奪い、３対２と逆転に成功した。

　味方が援護した直後の３回裏に大谷はアンソニー・サンタンデアーに２ラン本塁打を浴び、オリオールズに再逆転を許すが、４回１死一、二塁の第３打席で二刀流はスーパースターたる所以を見せる。初球のカーブを完璧に捉えると、大谷は右翼スタンドインを確信。第９号３ラン本塁打は飛距離139メートルの特大弾でエンジェルスが勝ち越しに成功した。

　４回裏をたった８球で三者凡退に抑えた大谷は、５回にライト線へ抜ける三塁打を放ち、この試合３安打の猛打賞。自身２度目のサイクル安打にリーチをかけた。続くハンター・レンフローのタイムリー二塁打で大谷は悠々ホームイン。エンジェルスがリードを５点に広げた。

　サイクル安打に期待がかかった７回１死一、二塁の第５打席は４球目高めのチェンジアップを打ち損じ、二ゴロに終わった。
  　一方、マウンドではやや苦しい投球が続いた。２回２死一塁からアダム・フレイジャーに２ランホームランを打たれると、３回にも一発を浴び４失点。自ら放った特大弾などで５点をリードした直後の５回には１番セドリック・マリンズに４球目154キロのストレートをライトスタンドに運ばれるソロ本塁打。この試合３本目のホームランを浴び、３アウトを取って勝ち投手の権利を得たが、ベンチに戻る際には首を横に振る仕草も見られた。

　５失点を喫したものの、その後２イニングをゼロで抑えた大谷は７回で降板。今季５勝目を懸けたマウンドは98球を投げ、４安打（3本塁打）、５奪三振、２四球。残り２イニングをリリーフ陣に託した。

　試合は８回表を終わり、９対５でエンジェルスがリードしている。

構成●THE DIGEST編集部

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