偉才の去就に対する関心が日々高まっている。今季終了後にロサンゼルス・エンジェルスとの契約満了を迎え、延長契約にサインしなければフリーエージェント（FA）となる大谷翔平を巡るトピックだ。

　メジャー６年目の今季も二刀流で躍動する大谷は、ここまで投手として５勝１敗、防御率3.05、80奪三振をマークし、打者としても打率.275、12本塁打、33打点、OPS.870というハイアベレージ。その市場価値は高騰し続けており、現地の複数メディアが、FAでの移籍金が最低でも球界史上初の５億ドル（約660億円）に達すると予測しているほどだ。

　現地５月26日、過去にサンフランシスコ・ジャイアンツのゼネラルマネージャー（GM）を務めたボビー・エバンス氏が、地元ラジオ局『95.7 The Game』の番組「Willard & Dibs」に出演。大谷の去就について「チーム年俸の50パーセントを与えることはできないが、彼は見ていて楽しいし、才能に溢れた男だから検討するだろう」と冗談交じりに私見を述べた。
  　さらに「私は彼のやっていることが大好きだし、オオタニが行きたいところを選ぶのは分かっている」と続け、「結局のところ、３、４つは行きたいところがあるだろうし、彼に関しては払いすぎるということがないと思う」とコメント。「彼はどのような契約を結んでも、それ以上に優れたパフォーマンスを発揮すると思うからね」との見解を明かしている。

　またエバンス氏は「彼は特別な才能の持ち主だ」とも称賛し、「勝利へのメンタリティー、チームアプローチなど、多くのことをもたらしてくれると思うし、見る限りオオタニは素晴らしいチームメイトになりえる」と評した。そして「偉大な選手の背後には偉大な人物がいる。それは組織にとって素晴らしいことだし、彼がどこに行ってもフランチャイズの顔になれるだろう」と太鼓判を押している。

　いまや世界的なスターへと飛躍した大谷は、はたしてどのような道を選択するのだろうか。今後もエンジェルスの背番号17の動向から目が離せない。

構成●THE DIGEST編集部

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