ニューヨーク・メッツの千賀滉大が現地時間５月30日、本拠地シティ・フィールドでのフィラデルフィア・フィリーズ戦に先発登板。７回100球を投げ、被安打１、９奪三振、無四球、無失点の快投を見せ、２-０の勝利に貢献した。千賀は今季５勝目（３敗）を挙げている。
  　ウイニングショットの魔球“ゴーストフォーク”が冴えわたった。手元で急激に落ちるボールに、打者は分かっていてもミートできず、千賀は空振り三振と凡打の山を築き上げる。１回、２回とパーフェクトに抑え、３回にコディ・クレメンスにレフト前に運ばれたが、ヒットはこの１本のみ。４回以降は再び完璧な投球でフィリーズ打線を翻弄した。

　千賀の投球には現地メディアからも絶賛の声が上がっている。米メディア『FOX Sports』は、ピッチング動画とともに「千賀滉大の不気味なモノ」と幽霊の絵文字とともに投稿。また、米投球分析家の“ピッチングニンジャ”ことロブ・フリードマン氏は千賀の奪三振シーン動画を連投すると、２三振を奪った３回の後には、「千賀滉大の消える魔球、85マイルのゴーストフォーク」と綴り、千賀の手元のアップから始まるスロー再生動画を公開している。

　この動画には日米のファンが驚愕と絶賛の声を上げ、「スローで見てもストーンと落ちている」「ワァオ！」「これはすごい！」「落ち方がやばすぎる」「これはエグい」「まさにホラーだ」「ボールの回転と変化がとてもよく分かる。素晴らしい動画」といったコメントが寄せられている。

　千賀の好投でメッツは借金なしの５割復帰。同地区のライバルを叩く大きな勝利をチームにもたらした。

構成●THE DIGEST編集部
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