試合の明暗を分ける一球となった。
現地6月1日、ロサンゼルス・エンジェルスは敵地でヒューストン・アストロズと対戦し、2対5で敗れた。その一戦で物議を醸したのが、エンジェルスが2対4でリードを追う6回表の場面だ。
1死満塁のシチュエーションで打席に立ったのは1番のテイラー・ウォード。相手の先発右腕ヘクター・ネリスと対峙してフルカウントに至り、勝負の6球目だった。ウォードはネリスの93.9マイル(約151.1キロ)のシンカーがインコース低めに外れたと確信して歩きはじめたが、スチュワート・シュウォーター球審のジャッジは無情の「ストライク」。まさかの三振に納得がいかないウォードが去り際に不平を漏らす一方で、ダグアウトを飛び出して猛然と抗議したのがフィル・ネビン監督だった。即刻退場処分となり、結局エンジェルスは後続を断たれてこの回を無得点で終えている。
地元メディアや番記者を中心に「酷いコールだ」「明らかに外れている」「ネビンが怒るのも無理はない」など批判の声が上がるなか、試合後にネビン監督が報道陣の前で口を開いた。「ゲームの様相を一変させる判定だった」とマイクを向けられると、指揮官は「誰が見ても厳しいコールだった。でも彼(シュウォーター)は優秀な審判のひとりだ。だからもう、審判の判定を責めたりしない。何度もあったチャンスを我々がモノにできなかったのが敗因だ」と続けた。
一方のウォードは「すごく腹立たしいよ」と素直に心情を吐露。記者から自動判定ツールの導入や審判がミスジャッジした際に責任を追うルール決めなどについて問われると、「絶対にあったほうがいい」と賛同した。
ア・リーグ西地区で鎬を削る両雄の4連戦。その初戦をエンジェルスは落とし、首位テキサス・レンジャースとの差は6.5ゲームに、2位アストロズとの差は4ゲームにそれぞれ開き、シアトル・マリナーズにも勝率で抜かれて4位に転落した。
明日の第2戦は大谷翔平の二刀流先発が予定されている。連敗だけは是が非でも避けたいところだ。
構成●THE DIGEST編集部
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1死満塁のシチュエーションで打席に立ったのは1番のテイラー・ウォード。相手の先発右腕ヘクター・ネリスと対峙してフルカウントに至り、勝負の6球目だった。ウォードはネリスの93.9マイル(約151.1キロ)のシンカーがインコース低めに外れたと確信して歩きはじめたが、スチュワート・シュウォーター球審のジャッジは無情の「ストライク」。まさかの三振に納得がいかないウォードが去り際に不平を漏らす一方で、ダグアウトを飛び出して猛然と抗議したのがフィル・ネビン監督だった。即刻退場処分となり、結局エンジェルスは後続を断たれてこの回を無得点で終えている。
地元メディアや番記者を中心に「酷いコールだ」「明らかに外れている」「ネビンが怒るのも無理はない」など批判の声が上がるなか、試合後にネビン監督が報道陣の前で口を開いた。「ゲームの様相を一変させる判定だった」とマイクを向けられると、指揮官は「誰が見ても厳しいコールだった。でも彼(シュウォーター)は優秀な審判のひとりだ。だからもう、審判の判定を責めたりしない。何度もあったチャンスを我々がモノにできなかったのが敗因だ」と続けた。
一方のウォードは「すごく腹立たしいよ」と素直に心情を吐露。記者から自動判定ツールの導入や審判がミスジャッジした際に責任を追うルール決めなどについて問われると、「絶対にあったほうがいい」と賛同した。
ア・リーグ西地区で鎬を削る両雄の4連戦。その初戦をエンジェルスは落とし、首位テキサス・レンジャースとの差は6.5ゲームに、2位アストロズとの差は4ゲームにそれぞれ開き、シアトル・マリナーズにも勝率で抜かれて4位に転落した。
明日の第2戦は大谷翔平の二刀流先発が予定されている。連敗だけは是が非でも避けたいところだ。
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