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世界一で見えた景色「よく分からない」。侍ジャパン栗山監督、退任会見で選手たちへの想いを吐露「ありがとなって」

THE DIGEST編集部

2023.06.02

日本代表を14年ぶりの世界一に導いた栗山監督が5月31日をもって退任した。(C) THE DIGEST写真部

日本代表を14年ぶりの世界一に導いた栗山監督が5月31日をもって退任した。(C) THE DIGEST写真部

 3月に開催されたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で侍ジャパンを14年ぶりの世界一に導いた栗山英樹監督が6月2日、都内ホテルで退任会見に臨んだ。
 
 5月31日付で契約満了となった栗山氏は、「まずは短い期間なのか、長い期間なのかちょっと分からないですけど、ジャパンの監督を務めさせていただきました。応援していただき本当にありがとうございました」と挨拶。さらに、「WBCの戦いを見据えて1年半弱、毎日毎日いろんなことを考えて、いろんな人に会ってという日々。あれだけ必死になる環境を与えてもらってすごく感謝しているし、あれだけ充実した時間というのはこれからもないのかなというくらい充実してました」とこれまでの侍ジャパン監督としての日々を振り返った。

 WBCでの印象に残っている試合について問われた栗山氏は「僕にとってはWBCの7試合すべて。中国戦でもチェコ戦でも、相手選手の一生懸命な姿に感じることがあったり、こっちも気が付くことがあった」と特定の試合を挙げることはせず、「1試合1試合意味があったし、勝ち切った(優勝した)瞬間というのも大きいのかもしれませんけど、1試合1試合が生涯忘れられない試合」と大会を総括している。

 WBC優勝から2か月以上が経過し、選手たちもそれぞれの所属球団でシーズンの戦いに挑んでいる。ともに戦った選手たちに向けては、「とにかく今年素晴らしい成績を残して、良いシーズンにしてほしい、野球をやっていて良かったなと思えるようなシーズンにしてほしい」と願う。同時に「ありきたりですが、彼らには何度会ってもありがとうなと言い続けるんだろうなと思う」と胸中を明かす。

 そして最後に、WBCを勝ち抜いて見えた“景色”について触れると「(優勝して)見たことのない景色って何だったのって聞かれても、まったくよく分からない。ただ、勝ち切る時ってそういうことなんだろうなと」と率直な想いを吐露。「負けるときははっきりと、その要因が見えてくるものですが、最後までそれが分からないのが幸せですよねって言ってもらったのかもしれないし、そういう意味では、『ありがとな』ってそれだけです」と戦友たちへの感謝で会見を締めた。

構成●THE DIGEST編集部
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