稀代の二刀流スターが、グラウンドを駆け回った。
ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平は現地9日、シアトル・マリナーズ戦に「2番・投手兼指名打者」のリアル二刀流で先発出場した。投げては5回を3安打、6奪三振、6四死球で3失点。6勝目は逃したものの、打者としては同点となる17号2ランを放つなど4打数3安打2打点の大活躍。チームは今季初の5連勝を飾った。
投手・大谷は立ち上がりに制球を乱し、先頭打者に四球を与える不安定さを露呈した。すると2死一塁から4番のジャレッド・ケルニックに甘く入ったスイーパーを痛打され、先制2ランを許した。
その後は立ち直ったかに見えたが、5回に2つの四死球でピンチを招くと、3番タイ・フランスに同点タイムリーを打たれた。その後のピンチを併殺で切り抜けると、背番号17は大きな雄叫びを上げ、リリーフ陣に後を託した。
ピリッとしない自身のピッチングを援護するかのように、打者・大谷は快調だった。初回にサードへの内野安打で出塁すると、2点ビハインドの3回2死一塁で初球を右中間に弾き返すと、打球はぐんぐん伸びてスタンドイン。打球速度112.9マイル(約181.7キロ)、飛距離440フィート(約134.1メートル)という特大の同点2ランホームラン。さらに第3打席はレフトへ打ち返すと、快足を飛ばして一気にツーベースに。今季4度目となるサイクルヒットにリーチをかけた。
球場が大谷の快挙を期待した4度目の打席は5球目の速球を打ち損じ、一ゴロ。またしてもサイクル安打達成は逃したが、本拠地ファンに二刀流の凄みをあらためて誇示した。
試合は3-3で迎えた6回にミッキー・モニアックが逆転2ランを放ち、エンジェルスが勝ち越し。マリナーズは9回に1点を返す粘りを見せるも、最後はカルロス・エステベスが踏ん張り、開幕から17試合連続でセーブチャンスをものにした守護神が5対4でエンジェルスを勝利に導いた。
二刀流スターの打棒爆発に現地メディアも喝采を送っているようだ。エンジェルスの地元紙『Orange County Register』は「ショウヘイ・オオタニは、マウンドよりもバッターボックスで輝くほど活躍した」と伝え、5連勝を飾ったチームに勢いをつけたと報じた。
同紙は「オオタニはいつも通りの投球はできなかったが、3回にマリナーズのエース、ルイス・カスティーヨに対して440フィートの2ランホームランを含む3安打を放ち、2-2とした」と貴重な同点打を含むバッティングを称えた。
だが一方で、「初回にスイーパーで2ランを打たれた。このボールで許した本塁打は今季7本目で、これは昨季の通算本塁打よりも1本多い」と今季多投しているウイニングショットに注文を付けた。加えて、「オオタニは現在、防御率3.32。うち直近8試合の防御率は4.88と悪化の一途だ」と指摘。先発投手として失点の多さに辛口評価を下している。
チームは5連勝と波に乗るなか、5月15日以来白星から遠ざかっている大谷。バットでは好調をキープするものの、投手・大谷にとっては課題が残るゲームとなった。
構成●THE DIGEST編集部
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投手・大谷は立ち上がりに制球を乱し、先頭打者に四球を与える不安定さを露呈した。すると2死一塁から4番のジャレッド・ケルニックに甘く入ったスイーパーを痛打され、先制2ランを許した。
その後は立ち直ったかに見えたが、5回に2つの四死球でピンチを招くと、3番タイ・フランスに同点タイムリーを打たれた。その後のピンチを併殺で切り抜けると、背番号17は大きな雄叫びを上げ、リリーフ陣に後を託した。
ピリッとしない自身のピッチングを援護するかのように、打者・大谷は快調だった。初回にサードへの内野安打で出塁すると、2点ビハインドの3回2死一塁で初球を右中間に弾き返すと、打球はぐんぐん伸びてスタンドイン。打球速度112.9マイル(約181.7キロ)、飛距離440フィート(約134.1メートル)という特大の同点2ランホームラン。さらに第3打席はレフトへ打ち返すと、快足を飛ばして一気にツーベースに。今季4度目となるサイクルヒットにリーチをかけた。
球場が大谷の快挙を期待した4度目の打席は5球目の速球を打ち損じ、一ゴロ。またしてもサイクル安打達成は逃したが、本拠地ファンに二刀流の凄みをあらためて誇示した。
試合は3-3で迎えた6回にミッキー・モニアックが逆転2ランを放ち、エンジェルスが勝ち越し。マリナーズは9回に1点を返す粘りを見せるも、最後はカルロス・エステベスが踏ん張り、開幕から17試合連続でセーブチャンスをものにした守護神が5対4でエンジェルスを勝利に導いた。
二刀流スターの打棒爆発に現地メディアも喝采を送っているようだ。エンジェルスの地元紙『Orange County Register』は「ショウヘイ・オオタニは、マウンドよりもバッターボックスで輝くほど活躍した」と伝え、5連勝を飾ったチームに勢いをつけたと報じた。
同紙は「オオタニはいつも通りの投球はできなかったが、3回にマリナーズのエース、ルイス・カスティーヨに対して440フィートの2ランホームランを含む3安打を放ち、2-2とした」と貴重な同点打を含むバッティングを称えた。
だが一方で、「初回にスイーパーで2ランを打たれた。このボールで許した本塁打は今季7本目で、これは昨季の通算本塁打よりも1本多い」と今季多投しているウイニングショットに注文を付けた。加えて、「オオタニは現在、防御率3.32。うち直近8試合の防御率は4.88と悪化の一途だ」と指摘。先発投手として失点の多さに辛口評価を下している。
チームは5連勝と波に乗るなか、5月15日以来白星から遠ざかっている大谷。バットでは好調をキープするものの、投手・大谷にとっては課題が残るゲームとなった。
構成●THE DIGEST編集部
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