二刀流スターの勢いが止まらない。

　現地６月10日、ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平は、本拠地で行なわれたシアトル・マリナーズ戦に「２番・指名打者」としてスタメン出場。チームが２対６で敗れ、現地４日のヒューストン・アストロズ戦から続いていた連勝が「５」でストップとなるなか、大谷は２試合連続の18号２ランをマークし、４打数１安打２打点と躍動した。

　この日会場が大いに沸いたのは、０対３で迎えた３点ビハインドの３回２死一塁の場面だ。第１打席で中飛に倒れていた大谷は、第２打席で相手先発ブライアン・ウーと対峙すると、カウント０－１から投じられた低めのスライダーを強振。これが打球速度103マイル（約165.8キロ）、飛距離400フィート（約121.9メートル）を計測する右越えの豪快弾となった。

　直近の11試合で６発と量産態勢に入ったサムライの活躍に、現地でも衝撃が走っている。MLB公式サイトでデータ部門に精通し、米スポーツ専門局『ESPN』などにも寄稿しているサラ・ラングス記者は、公式ツイッターを更新。「あと２発でオオタニがこのリストにもう１行追加する」と綴り、ひとつの記録を紹介している。
  　ラングス記者は「打者として20本塁打以上、投手として100奪三振以上をマークしたMLBの単一シーズン」と記して、「2022年 ショウヘイ・オオタニ　2021年 ショウヘイ・オオタニ」と続けた。

　これまで誰も成し遂げていなかった偉業を３年連続で達成しようとしている大谷。なお、アメリカン・リーグ本塁打争いは現在、19本塁打のアーロン・ジャッジ（ニューヨーク・ヤンキース）に次ぐ単独２位につけている。

構成●THE DIGEST編集部

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