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2010年代を代表する強打の二塁手ダニエル・マーフィーがエンジェルスとマイナー契約。3年ぶりのMLB復帰なるか?<SLUGGER>

SLUGGER編集部

2023.06.13

コンタクト能力とパワーを両立した真の強打者だったマーフィー。3年ぶりのメジャー復帰で、エンジェルスに違いをもたらすことはできるだろうか?(C)Getty Images

 現地6月12日、エンジェルスは独立リーグでプレーしていたダニエル・マーフィーとマイナー契約を結んだことを発表した。

 マーフィーは2010年代のMLBを代表する二塁手の一人。一躍、球界にその名をとどろかせたのは、15年プレーオフでの猛打だ。地区シリーズ第4戦から、ナ・リーグ優勝決定シリーズ(NLCS)まで、史上初の6試合連続本塁打を叩き込んでワールドシリーズ進出に貢献。カブスとのNLCSではMVPにも選ばれた。この活躍を手土産に移籍市場に打って出て、3年3750万ドルでナショナルズと契約した。
 
 新天地では2年連続で首位打者争いに参戦。16年はDJ・ラメイヒュー(当時ロッキーズ/現ヤンキース)と1厘差(打率.347)で敗れてタイトル獲得はならなかったものの、25本塁打、リーグトップのOPS.985でMVP投票2位に。

 3月にWBCアメリカ代表として世界一を勝ち取った17年も、チャーリー・ブラックモン(ロッキーズ)と激しいタイトル争いの末、2年連続でシルバースラッガー賞を受賞している。

 20年のシーズン終了後にマーフィーは一度引退していたが、今年3月に現役復帰の意向を発表。「まだまだ活躍できると信じられるようになったら、信じられないほどゲームへの情熱が大きくなったんだ」と、独立リーグのアトランティック・リーグ、ロングアイランド・ダックスと契約。37試合で打率.331という好成績を残していた。

『ニューヨーク・ポスト』紙のジョン・ヘイマン記者によると、マーフィーは近日中にエンジェルス3Aでデビューする予定だという。エンジェルスの内野の層は厚く、昇格は容易ではないものの、果たして3年ぶりにメジャー復帰することはできるだろうか。

構成●SLUGGER編集部
 
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