現在、アメリカン・リーグ西地区２位につけるロサンゼルス・エンジェルス。現地時間６月20日に本拠地で行なわれたロサンゼルス・ドジャース戦で、クイントン・カーショウと投げ合った先発のリード・デトマーズは、７回無失点を記録。チームは０対２で敗れたものの、明るい兆しが見える好投を見せた。

　ポストシーズン進出を狙うエンジェルスにとっては、夏場を前に白星が１つでも多く欲しい。米放送局『CBS Sports』は、「特異な存在であるショウヘイ・オオタニが今オフにフリーエージェントとなる。エンジェルスが彼を引き留める唯一の方法はポストシーズンに進出することだ」と訴えかけたうえで、「オオタニが地球上で最もインパクトのある選手であり続けることに加え、エンジェルスがポストシーズンに進出するために必要なことは４つある」と現状の課題を整理した。

　１つ目は、「マイク・トラウトが世界最高の選手であるようなパフォーマンスを発揮することで、エンジェルスはポストシーズンに進出する最高のチャンスを得ることができるだろう」と主砲に期待を寄せると、以下のように続けた。

「ここ数年、怪我に悩まされることが多かったが、世代を代表する力を発揮したことを思い出すのに遠い過去を振り返る必要はないだろう。その能力はまだ残っている」
  　そして「先発ローテーション６番手の補強」「一塁手のレギュラーの固定」が必要であると２つ指摘し、いずれもトレードでの獲得を提案している。最後には、「ワイルドカード争いでの直接対決を制すこと」とライバルとの対戦成績を上げていく重要性を訴えた。

　４つの課題を洗い出した同メディアは、「エンジェルスは現在ポストシーズン圏内に位置しており、ワイルドカード枠を直接争う球団との直接対決はまだたくさん残っている」とチャンスを示し、「エンジェルスは最近とても良いプレーをしている。 しかし、これはポストシーズンへの取り組みの始まりにすぎない。シーズンはまだやることがたくさんある」と解決を促した。

　21日のドジャース戦の先発登板は大谷翔平だ。好調なチームを維持すると同時に、同都市のライバルへの「リベンジ」が期待されている。エンジェルスは、フリーウェイシリーズ２連戦後は１日休みを挟み、再び13連戦という過酷な戦いに挑むが、はたして白星を重ねられるか。

構成●THE DIGEST編集部

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