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「サイ・ヤング賞も狙える!」異常な打撃スタッツを誇る大谷翔平をNY紙がリーグMVPに激推し!米球界の歴史を塗り替えると期待の声も「2度の満票はいない」

THE DIGEST編集部

2023.07.02

6月は異次元のパフォーマンスを見せた大谷。21年以来2度目の満票MVPに期待が寄せられる。(C)Getty Images

 現地7月1日、米紙『New York Post』のジョエル・シャーマン記者は、「2023年のミッドシーズンMLBアワード」と題した特集記事を掲載。両リーグにおける今季ここまでの個人各賞(MVP、サイ・ヤング賞、新人王など)を独自選出しており、アメリカン・リーグMVPには、投打で異次元のパフォーマンスを見せている大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)が選ばれた。

 まず記事内では、開幕前のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で侍ジャパンを優勝へ導き、大会MVPを獲得したことが紹介されている。そのうえで「あれは前菜に過ぎなかった」と表現。「昨季のアーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)のように打ちまくっている。22年、ジャッジはヤンキースの開幕84試合で30本塁打、OPS.980。今季のオオタニはエンジェルス84試合で30本塁打、OPS1.070だ」と記し、昨年のア・リーグMVPプレーヤーと遜色ない活躍ぶりを伝えている。

 さらに、「彼はサイ・ヤング賞を狙える位置にもいる」と続ける。「全米野球記者協会がMVP表彰を始めた1931年以降、(MVPを)28人が複数回受賞し、18人が満票受賞している」と記述。「ただ、2度の満票選出はいない」と指摘すると、大谷の勢いが止まらない今季について、「ア・リーグで他選手への1位票を正当化するのは難しい」との見解を示し、2度目の満票選出でのMVPという史上初の快挙に胸を膨らませた。
 
 シャーマン記者が期待するのも無理はない。現地1日終了時点で大谷は、投手として16試合を投げ、7勝3敗、防御率3.02、127奪三振をマーク。さらに打者としては、83試合に出場し、打率.306(ア・リーグ4位)、30本塁打(同1位)、67打点(同1位)と三冠王を視野に捉える圧巻のハイアベレージだ。

 なお今回、大谷に次ぐア・リーグ2位のMVP候補として挙げられたのは、ワンダー・フランコ(タンパベイ・レイズ)。3位にはマーカス・セミエン(テキサス・レンジャーズ)、4位にはボー・ビシェット(トロント・ブルージェイズ)、5位にはジャッジ、ヨーダン・アルバレス(ヒューストン・アストロズ)の2選手が並べられていた。

構成●THE DIGEST編集部

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