専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
MLB

「夏の移籍はルーティンを壊すのでは?」米記者が立てた大谷翔平にまつわる“仮説”をマドン前監督が真っ向否定!「彼は構造化されているんだ」

THE DIGEST編集部

2023.07.15

はたして大谷のシーズン途中での移籍は実現するのか。8月1日のトレード期限まで16試合だ。(C)REUTERS/AFLO

はたして大谷のシーズン途中での移籍は実現するのか。8月1日のトレード期限まで16試合だ。(C)REUTERS/AFLO

 いよいよMLBのシーズン後半戦がスタートする。

 トレードに絡む報道が過熱しているのが大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)で、これは現地8月1日の移籍期限いっぱいまで続きそうだ。ロサンゼルス・ドジャースやニューヨーク・ヤンキースなどが有力候補に挙がる一方で、エンジェルスはシーズン終了後にFAとなる大谷の夏の放出に関して、否定的なスタンスを崩していない。

 米メディアでさまざまな考察が繰り広げられるなか、『The Athletic』の名物記者であるケン・ローゼンタール氏がひとつの“仮説”を立てた。「シーズン途中でのトレードはオオタニの日課であるルーティンを崩すのではないか?」というものだ。

 同記者は「二刀流プレーヤーであるオオタニの“日課”はきわめて明確で規則正しい。それゆえ、シーズン途中でのトレードを必ずしも歓迎しないだろう。彼は新しいチームに自身の日々のルーティンを理解させる必要がある。その移行は決して容易ではないはずだ」と説明する。

 さらに、「シーズン終了後にFAで他クラブへ移籍する場合なら、状況はさほど困難ではない。春季キャンプでオオタニと新チームは互いに適応し合えるし、6週間もの時間が与えられる。シーズンが開幕する頃には、彼のルーティンはチームの一部になっているだろう」と論じた。

 そしてローゼンタール記者はこの仮説を、大谷を熟知する人物にぶつけた。エンジェルスの前監督であるジョー・マドン氏だ。69歳の名将はこともなげに真っ向から否定した。

「ショウヘイはシーズン途中の加入であっても、なんら問題なく新チームにアジャストできるよ。彼は構造化されているんだ。それを携えてチームに加わり、すべての者に自分が何を必要しているのかを明確に伝えるだろう。で、彼らはショウヘイに合わさなければならない。誰一人として『代わりにこうしてほしいのだけど?』と言う者などいないはずだ」
 
 ローゼンタール記者は「的を得ている」と納得。「オオタニはエンジェルスの助けもあって、物事をよく理解している。彼をトレードで獲得する幸運に恵まれたチームは、彼に合わせるためなら喜んで何でもするだろう。確かにそうだ」と同意した。

 一方でセカンドオピニオンも求めたようだ。匿名を条件に仮説への意見を寄せたのは、エンジェルスに所属する現役のチームメイトだという。その選手は「トレードがオオタニを悩ますだろうか?」との問いかけに対して、「100%ないね」ときっぱり返答している。

 最後にローゼンタール記者は「なんだかんだで最終的に決めるのはオーナーだ」と前置きしつつ、「もしオオタニに個人的な望みがあるとすれば、おそらくそれは快適さよりも勝利への欲求に根づいたものなのだろう。彼はオールスターの会見でも『負けるのは悔しい』と話していた」との見解で締めくくっている。

構成●THE DIGEST編集部

【画像】日々更新! 特大の輝きを放つ大谷翔平の喜怒哀楽ショットを厳選!

【関連記事】「一瞬にして一生の宝物」大谷翔平がみせた“ふたりの少年”への神対応に日米で反響止まず!「当たり前のことではないよね」

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号