米放送局『FOX Sports』のアナリストを務めているベン・バーランダー氏が昨年制作した「翔平を追いかけて」が７月14日、NHKのBS1で放送された。

　大谷翔平（ロサンゼルス・エンジェルス）のありとあらゆる情報を発信することで知られる“大谷マニア”のバーランダー氏は、昨年８月に来日。大谷ゆかりの地を訪問し、ドキュメンタリー番組を作っていた。

　大谷の母校、花巻東高校の練習を見学したバーランダー氏が驚いていたのは、グラウンド整備をする選手の姿だ。「僕はリトルリーグからプロまでずっと野球をしてきたけど、チーム全員でグラウンド整備する姿なんて見たことがない」と目を丸くした同氏は、「きっとショウヘイも他の選手と一緒にグラウンドをならしていたに違いない」と確信した。

　高校時代に大谷と切磋琢磨した同級生の小原大樹氏は、その意義を以下のように説明した。
  「グラウンド整備を選手がやることで、その日のグラウンドレベルが分かる。例えば、石が多いときはイレギュラーバウンドがある。やっぱりグラウンドがあっての野球なので」

　今や世界的なスターとなった大谷については、「特にピッチャーのマウンドは、率先してやっていました。彼はグラウンド整備だけではなく、トイレ掃除という人が嫌がる仕事も率先してやっていました」と証言したうえで、「野球の技術もそうですが、人間力というか野球を通じての人間育成の部分にすごい熱を入れていた」と当時を振り返っている。

　３年連続オールスターに選ばれるなど米ファンからも支持されているサムライ。花巻東の指導があったからこそ、彼の今があるに違いない。

構成●THE DIGEST編集部

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